目次
・収納の基本は「ゾーニング」と「グルーピング」
・細かいアイテムをグルーピングしてタグ付け
・純正アクセサリーを使って車内をゾーニング
・ギュウギュウに詰め込み過ぎず、空間に若干のゆとりを
・今回のイチオシアイテム
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種類が多く、かさばりがちなキャンプ用品。イスやテーブル、寝袋といった大物だけでなく、調理器具から虫除けスプレーまで、細々としたアイテムも必要になる。
これらを車という限られた空間のなかにスッキリとおさめ、かつ、使いたいものを必要な時に取り出せるよう、“美しく”収納したい!
そこで、整理収納アドバイザー・お片付けコンシェルジュの中山真由美さんにアドバイスをいただき、Hondaの『FREED+』と純正アクセサリーを使ってキャンプ用品の収納にチャレンジしてみた。
<アドバイスいただいたのは>
収納の基本は「ゾーニング」と「グルーピング」
――さっそくですが中山さん、車の中という制限のあるスペースで、多くのキャンプ用品を賢く収納するコツってありますか?
中山さん「もちろんありますよ。まず、限られた空間を有効に使うには“ゾーニング”が重要になります」
――ゾーニングってなんですか?
中山さん「空間を区切って、どこに何を置くかを決めることです。キャンプ用品の大きさや形状、使うシーンや順番などによってざっくりとゾーンを分けて収納すると取り出しやすいですし、見た目もスッキリしますよ」
――今回使う『FREED+』だったら、どんなふうにゾーン分けするのがいいでしょうか?
中山さん『FREED+』の荷室はタテ・ヨコに広く十分なスペースがありますが、純正アクセサリーを活用し、こんなふうにゾーンを分けるとさらに収納力を拡張できます」
――どのゾーンに何を置きましょうか?
中山さん「まず、標準装備の荷室用ユーティリティボードで空間を上下(ゾーンB/C)に仕切ったら、下から一段目(ゾーンC)には“キャンプ場に着いたらすぐに降ろす、重たいもの”をしまいましょう。例えば、外で使うテーブルやバーベキュー用の炭などですね。『FREED+』は開口部が低いので、重たいアイテムでも一番下に置けば取り出しやすいと思います。
二段目(ゾーンB)には“軽いもの”や“車のなかで使うもの”を置きたいですね。車中泊用の寝袋だったり、調理器具、食器といった細かいもの、それからクーラーボックスなどもここに置くのがいいと思います。運転中も冷たい飲み物を取り出しやすくなりますよ。
それと、天井にセットした「ルーフラック」(ゾーンA)。ここには、“お着替えセット”や“洗顔・歯磨きセット”など、寝るときに使うものを収納します。取り出しやすいですし、他のキャンプ用品と分けられるので衛生的です」
――なるほど〜。確かにゾーニングしてざっくりルールを作ると、取り出す時も、最後にしまう時もラクですね。
中山さん「大まかなゾーニングができたら、次は細々したアイテムを収納していきます。ここで使うのは“グルーピング”という法則。例えば、調理器具と一言で言っても、包丁やまな板、トングなど大きさや形状は不揃いです。これらはファスナー付きの柔らかい素材の袋などにまとめて入れておきましょう。“調理器具” “救急用品” “掃除アイテム” など、グループごとに袋を分けておくと管理がしやすいですよ。ちなみに、グループ分けは“一緒に使うもの”を同じ袋にまとめておくと便利です。
他にも細かなテクニックはいろいろとありますが、まずはこの“グルーピング”と“ゾーニング”が基本です。これをおさえておくだけでも、スペースを有効活用できると思いますよ」
細かいアイテムをグルーピングしてタグ付け
というわけで、ここからは中山さんのアドバイスを実践しながら『FREED+』の純正アクセサリーを使ってキャンプ用品を収納していこう。(なお、純正アクセサリーは新車購入時だけでなく後付けも可能なので、すでに『FREED+』をお持ちの方も要チェック!)
せっかくなのでキャンプ場にやってきた。雲一つない晴天で、絶好の収納日和だ。
用意したキャンプ用品はこちら。
車中泊想定なのでテントはなし。ソロキャンプ初心者が最低限用意しておきたいアイテムのみをピックアップしたが、それでもまあまあモノは多い。ちゃんと全部入るのか?
まずは細かいアイテムをグルーピングしてみよう。
こうなった。
黒い袋は、100円ショップで手に入るメッシュ素材のもの。衣類やタオルなどは白い洗濯ネットに入れる。これなら汚れても、帰宅後そのまま洗濯機に放り込んで洗えるので便利だ。
それぞれの袋に100円ショップのネームプレートをつけておくと、さらに管理がしやすく便利。
純正アクセサリーを使って車内をゾーニング
では、これらを車に積んでいこう。
まずは、「キャンプ場に着いたらすぐに降ろす、重たいもの」を下段におさめていく。折り畳みテーブルを奥にしまって、
その手前に純正アクセサリーの「ラゲッジボックス」を置く。坂道などでテールゲートを開けた時に荷物が滑り落ちるのを防いでくれるアイテムだ。
間仕切りもあるので使い勝手がいい(間仕切りは取り外しも可能)。ここには炭や折り畳みのバーベキューグリル、タープなどをしまっておく。
そして、メッシュ袋でグルーピングした細々アイテムはハード系のコンテナにまとめて入れて、
二段目(荷室用ユーティリティボードの上段)の奥、後部座席の背面にぴったりとくっつけるように配置。隣にもう一つコンテナを並べ、バーベキューの食材などを保管しておくことも可能だ。
こうしたハード系のコンテナが一つあると、細かいアイテムを一箇所にまとめられて便利だ。コンテナごと外に持ち運びもしやすいし、必要なものを使う時だけ取り出すこともできる。
ちょっとしたスキマも有効活用。折り畳みチェアを二段目の左端に。
車中泊用の2種類のマットもコンテナの手前と
右端に、シンデレラフィット。
手前にある棒は純正アイテムの「クロスバー」。両サイドに取り付けた「スライドレールシステム」と組み合わせて使えば、ラゲッジルームを好みのサイズに仕切り、荷物を固定できる。移動中も荷物が滑らないようにガードしてくれるので安心だ。
また、クロスバーを使うことで上下左右だけでなく、手前と奥の空間もゾーニングできてしまう。
バーの手前には車中泊用の寝袋を配置。
クーラーボックスは移動中の水分補給を考慮し、後部座席からも取り出しやすい位置にセット。
そして、天井部の「ルーフラック」には、着替えや歯ブラシ、洗顔系などの「お休みセット」を収納。使用後のキャンプ用品と同じゾーンに置くと土や砂で汚れてしまうので、下着などもここにまとめておくといいそう。
ランタンを使う時は「ルーフラック」に引っ掛けると便利。
(※運転時には、しっかりと固定してください)
ちなみに、運転席と助手席の間には、ちょっとした小物をしまえる「センターコンソールバッグ」もある。
ここには軍手やスポンジなど、使い終わって汚れたアイテムを入れておく。ジッパー付きの袋にまとめておけばバッグも汚れず、そのまま捨てることができて便利だ。
ギュウギュウに詰め込み過ぎず、空間に若干のゆとりを
というわけで、全てのアイテムが車中におさまった。
あれだけのアイテムを詰め込んだとは思えないほど、スッキリした空間。むしろ、モノが少なく見える。しかも、取り出しやすく収納しやすい。
美しい見た目と機能性を完璧に兼ね備えている。さすが中山さん。さすが『FREED+』と純正アクセサリー。
ちなみに、寝袋の横に若干のゆとりがあるが、これも中山さんのアドバイス。
中山さん「行きより帰りのほうが荷物が増えてしまう可能性もあります。途中で炭が足りなくなって買い足したり、帰りにお土産を買ったりするかもしれませんよね。ですから、あまりギュウギュウに物を詰め込み過ぎず、ある程度のゆとりを持たせてあげるといいと思います」
最後に荷物の上にもう一段「ラゲッジマルチボード」をかぶせて目隠しをして、
最後にテールゲートに「ラゲッジネット」を設置する。これにより、積載したアイテムの荷崩れを防止できる。
改めて、完成〜! いやあ、美しいなあ。
今回のイチオシアイテム
最後に改めて、今回活躍してくれた純正アクセサリーをおさらいしよう。
『FREED+』の純正アクセサリーは収納系のアイテムが豊富。収納のプロである中山さんが「本当によく考えられている」とうなるほど、機能性も抜群だ。
なかでも、大いに役立ったのが「荷室用ユーティリティボード」や「スライドレールシステム/クロスバー」、「ルーフラック」といった、“空間のゾーニング”に役立つアイテム。
左右・上下・奥行きの“3D”で空間をフル活用することができ、『FREED+』の収納力を最大限に拡張してくれた。
ありがとう純正アクセサリー。
※今回紹介した純正アクセサリー
>ラゲッジマルチボード
>ルーフラック
>ラゲッジボックス
>スライドレールシステム・クロスバー
>センターコンソールバッグ
>ラゲッジネット
詳しくはHondaアクセスのサイトをご覧ください。
編集:
やじろべえ株式会社
撮影:
森カズシゲ
撮影車:
FREED+ HYBRID G Honda SENSING/FF(純正アクセサリー装着車)2019年モデル