市街地での走行からツーリングまで幅広いシーンで上質な走りを楽しむために。足まわりのセッティングにより、軽快感や取り回しの良さに加え、タンデム走行や荷物の積載時の安定性も確保。ストローク量を確保した前後サスペンションは、快適な乗り心地にも寄与している。また気軽に、快適に乗れるよう、アップライトなライディングポジションとし、メインシートは着座面積を既存モデルに対し20%アップすることで、足つき性をキープしながらも、クッション硬度を適正化し快適性を向上している。
IMUなどから車両状況を把握し、路面状況に合わせ瞬時に最適な減衰力を発揮、状況に合わせた快適な乗り心地と、高い使い勝手を実現する電子制御サスペンションEERA(Electronically Equipped Ride Adjustment)を採用。コンベンショナルなサスペンションでは困難な雨天時など路面反力が低負荷な滑りやすい路面での路面追従性とタンデムや高速時など路面反力が高負荷となる路面でのスタビリティーを両立し、ブレーキング時に適正なピッチングに制御。車体の不安定挙動を抑制する。また、様々なシチュエーションにおいて快適な乗り心地を実現するサスペンションモードを設定している。リアサスペンションは電動プリロードアジャスターを採用。従来は車両を下りないと調整できなかったリアクッションのプリロードを手元のスイッチにて調整可能とし、安定した走行状態では走行中でもプリロードの切り替えを可能としている。
●EERAサスペンションモード
コーナリング中にブレーキをかけた時には、IMUの信号から算出した車体バンク角、前後車輪速センサーから算出した車体減速度及び前後輪スリップ率から、ホイールロックが発生しないようバンク角に応じて、ABSが制動力をコントロール。また、急制動時にはIMUの情報よりリアタイヤの浮き上がり傾向を検知し、ブレーキ圧を緻密にコントロール。高い制動性能を発揮しながらもリアリフトを抑制する。これらにより直進時やコーナリング中など、様々な場面でブレーキング時の安心感を追求している。
※ABSはライダーのブレーキ操作を補助するシステムです。ABSを装備していない車両と同様に、コーナー等の手前では十分な減速が必要であり、無理な運転までは対応できません。運転するときは急なブレーキ操作を避け、安全運転をお願いします。ABS作動時は、キックバック(揺り戻し)によってシステム作動を知らせます。