更新日:2020.01.22
冬季休業しているキャンプ場も少なくない中で、雪中キャンプが楽しめるキャンプ場となると探し出すのもひと苦労。冬キャンプもいいけれど、やっぱり憧れの雪中キャンプに挑戦してみたい!という人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、常日頃から仕事やプライベートで全国のキャンプ場を巡り歩いているHondaキャンプ編集部のメンバーが厳選した、全国各地の雪中キャンプにおすすめのキャンプ場をご紹介。実体験やオーナーから聞いたおすすめポイントなども紹介しますので、雪中キャンプのキャンプ場選びに、ぜひご参考ください!
キャンプライター
佐久間亮介
2014年から2年間かけて日本全国キャンプ場巡りの旅に出るなど、これまでに滞在したキャンプ場は国内外で300箇所を超えるというキャンプ場通。Hondaキャンプでは、主に企画・執筆を担当。
自然の中で非日常的な時間を楽しむキャンプ。その中でも特に雪中キャンプは、幻想的な景色に出会えたり、雪遊びで特別な体験ができたりと、いつものキャンプよりも憧れを抱く人も多いかと思います。
しかしながら、雪中キャンプは危険を伴います。自分の持つ道具のスペックや燃料の扱い方などには、特に注意が必要です。また、積雪の状況によっては、キャンプ場でメンテナンス期間などを設けている場合があります。事前に確認の上、雪中キャンプの計画を立てるようにしましょう。
クルマやキャンプ道具の必携アイテムを揃え、天気をよく調べて雪中キャンプを楽しんでください!
福島県の猪苗代湖の湖畔にある、50年以上の歴史を持つ老舗キャンプ場です。
春夏秋冬、猪苗代湖を望むロケーションでキャンプを楽しめますが、特に冬がおすすめの季節。毎年冬の訪れとともに白鳥がキャンプサイトのすぐ脇まで飛んでくる景色は、冬の風物詩。冬の澄み切った空気の中、猪苗代湖の対岸から登ってくる朝日と白鳥とのコラボレーションは、なかなか見られるものではありません。晴れていれば雪化粧した磐梯山も望むことができるロケーションの良さは、最高の一言です。
冬季は炊事場でお湯が使えます。もしテント泊にハードルを感じるようであれば、暖房付きのバンガローやコテージから始めるのもおすすめです。
磐越道のトンネルを抜けると一気に真っ白な雪国に。毎年必ず雪中キャンプを楽しみに行くキャンプ場。僕のお気に入りは湖畔沿いのサイト。朝日が登り、オレンジ色に染まる空と雪、白鳥をテントの中から眺めるのは至高の時間です。
住所 | 福島県会津若松市湊町大字赤井字笹山原408 |
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営業期間 | 4月中旬ごろ〜2月中旬ごろまで ※積雪時はスタッドレスタイヤを装着の4WD車のみ入場可。 |
ホームページ | https://www.inawashiroko-mv.com/ |
群馬県と長野県の境にある「浅間山」の北麓で、標高1,100mに位置する東日本屈指の人気を誇るキャンプ場。
例年1月中旬ごろから3月上旬ごろに50cm〜1mほどの積雪があり、雪中キャンプを楽しむためのフィールドも用意されています。最低気温がマイナス20度近くまで落ち込むこともある厳しい環境ながら、毛布や冬用のシュラフなどのレンタル品や施設の設備が充実しているので、はじめての方でも比較的安心して雪中キャンプが楽しめます。炊事場でお湯が出るのはもちろんのこと、トイレには暖房も備え付けられていて、かゆいところにまで手が届いています。
寒さや自然の厳しさと、レジャーとしてキャンプを楽しむための設備とのバランスがとれたキャンプ場。マイナス20度にもなる非日常的な空間で過ごすキャンプは、一生の思い出になること間違いなし。スッキリと晴れた日は、星空がとてもキレイなので必見です!
住所 | 群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1990-579 |
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営業期間 | 通年(メンテナンス休業あり) |
ホームページ | https://sweetgrass.jp/ |
大阪市内からクルマで1時間ほど。とても大阪とは思えないほど雪が積もるキャンプ場が、自然の森ファミリーオートキャンプ場です。例年12月末ごろから2月の中旬まで積雪していて、多い時には最大50cmほど積もることも。
おすすめポイントはなんといっても、その立地。冬季休業するキャンプ場が多い中で、関西圏の中心地から1時間ほどで雪中キャンプができるキャンプ場へ行けるのは、非常にまれです。事前予約をすればAC電源も使用可能、炊事場ではお湯も使えます。
サクラやクリ、クヌギの木など、様々な木々が立ち並ぶキャンプ場は、雰囲気抜群。冬ならではの雪景色を楽しみながら、存分に雪中キャンプが楽しめます。
住所 | 大阪府豊能郡能勢町山辺411 |
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営業期間 | 通年(不定休あり) |
ホームページ | https://shizen-no-mori.com/ |
北海道では珍しく、通年で営業しているキャンプ場。苫小牧市は北海道内の他の地域に比べて積雪量が少ないため、雪中キャンプを楽しみやすい環境です。
オートリゾート苫小牧アルテンは、電源や炊事場、コテージ、バンガローなど、設備が整った高規格オートキャンプ場のため、雪中キャンプでも快適。同敷地内に温泉「ゆのみの湯」があり、極寒の雪中キャンプで冷え切った体を温めつつ、ご当地料理の「ホッキカレー」に舌鼓を打つのがおすすめです。
広大な北海道の中でも群を抜いた広さを誇るオートキャンプ場。「みずなら」「からまつ」「しらかば」など木の名前でキャンプサイトが区切られているのが、なんともキャンプ場らしい呼び方。冬は割引料金で利用できるため、お得に滞在できます!
住所 | 苫小牧市字樽前421-4 |
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営業期間 | 通年(不定休あり) |
ホームページ | https://arten-camp.co.jp/ |
雪深い東北・岩手県において通年営業しているキャンプグランド ベアーベル。キャンプ大好きオーナーが2011年にオープンさせて以降、新しいキャンプサイトを造成するなど、2020年現在に至るまで日々進化し続けているキャンプ場です。炊事場に飲用も可能な温かい温泉が流れていたり、キャンプサイトで直火ができるのも、キャンパーに嬉しいポイント。
キャンプ場から歩いて行ける距離にある瀬美温泉は、天然の保湿成分「メタケイ酸」が豊富な泉質で、「美人の湯」と言われています。露天風呂もあります。
キャンプ場があるのは、北上市夏油高原。夏油の名は、冬季に豪雪で利用できなくなることから「夏湯」と言われ、それがいつしか「湯」が「油」になったことが由来なのだとか。そんな豪雪地帯にあるキャンプ場だから、スキー場へのアクセスも抜群。
また、冬場は豪雪ゆえに閉鎖してしまうのですが、夏油温泉元湯は知る人ぞ知る秘湯。他の季節に訪れて温泉を楽しむキャンプも最高です!
住所 | 岩手県北上市和賀町岩崎新田1地割 |
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営業期間 | 通年 |
ホームページ | http://www.kitakami-ac.com/ |
福島県羽鳥湖高原に位置するエンゼルフォレスト那須白河は、キャンプ、釣り、カヌー、温泉、コテージ、グランピングなどが楽しめるキャンプ場。すべてのサイトがAC電源付きで、サニタリー棟ではお湯を使うこともできるため、冬キャンプや雪中キャンプにこれから挑戦してみたいと考えている人の第一歩に最適です。
キャンプ場に滞在している間は、併設された温泉に入り放題なのも寒い冬にありがたいサービス。ペットフレンドリーなので、ペットと一緒に雪中キャンプを楽しむこともできます。
事前に除雪や圧雪をしてくれるため、雪かきなどをせずに、チェックインしてすぐテント設営が始められる珍しいキャンプ場!(圧雪等を希望しない場合は、事前に要連絡)
キャンプ場のある天栄村は、お米や日本酒などが有名。キャンプ場の手前に道の駅があり、地元の食材を購入して楽しむのも醍醐味です。
住所 | 福島県岩瀬郡天栄村羽鳥字高戸屋39 |
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営業期間 | 通年(メンテンス休業あり。HPを確認) |
ホームページ | https://www.ang-sk.com/ |
安達太良山の麓に位置する高規格オートキャンプ場。大小さまざまなコテージ、キャンピングトレーラーのエアストリームなど、テントサイトだけではない、魅力のたくさん詰まったキャンプ場です。
アクティビティも実施しており、中でも、暗闇、そして一面真っ白な雪の世界の中をガイドと一緒に進むナイトスノーシューツアーは必見。ウサギやキツネ、たぬきなどの野生動物が雪に残した足跡が見られるのは、冬ならではの体験です。管理棟にある温泉が滞在中に何度でも利用できるのは、ありがたいサービス。
充実の設備を誇る、安心のオートキャンプ場。設備が整っているため、幅広い層で雪の野遊びが楽しめます。サイト近くの駐車場にクルマを停めて設営するフリーサイトは、開放感があって、個人的におすすめのキャンプサイト。
住所 | 福島県安達郡大玉村玉井字長久保68 |
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営業期間 | 通年(不定休あり) |
ホームページ | https://www.fpadatara.com/ |
那須塩原市にある通年営業しているキャンプ場。
塩原グリーンビレッジは、電源サイト、コテージ、温泉、充実のレンタル品など設備が整っていて、季節を問わず楽しめるキャンプ場です。窓付きで四方が囲まれたバーベキューハウスは宿泊者に限り当日予約で利用可能なため、寒さの中で暖を取りながら食事をすることも可能。
首都圏からのアクセスが良く、設備も整っているため、比較的雪中キャンプを始めやすい環境です。キャンプ場内にある「野天のゆ」は時間交代制で入浴可、徒歩圏内にある温泉「福のゆ」はチェックアウトまで入り放題。
このキャンプ場があるのは関東有数の温泉街「塩原温泉郷」。温泉とキャンプを組み合わせただけでも最高なのに、そこに雪が加われば申し分なし!
ちなみに、秋も紅葉がきれいでおすすめです。
住所 | 栃木県那須塩原市塩原1230 |
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営業期間 | 通年(メンテナンス休業あり) |
ホームページ | https://shiobara-gv.net/ |
中国地方有数の豪雪地帯にある大鬼谷オートキャンプ場は、1m以上の積雪を観測することも。1月には大型のかまくら作りイベントが開催されるほか、ソリの販売、スノーシューのレンタルなどもあるので、雪をたっぷりと楽しめます。
キャンプ場内には男女別のお風呂もあり、区画サイトの一部にはAC電源を配備、炊事場ではお湯が使えるため、雪中キャンプでありながら過酷すぎず、冬のキャンプを楽しむことができます。
はじめて行ったのは2016年の2月下旬。あまりの雪の量に驚かされました。中国地方有数の雪深いキャンプ場のため、おもいっきり雪中キャンプを楽しみたい人におすすめです!
住所 | 広島県庄原市高野町南257 |
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営業期間 | 通年(不定休あり) |
ホームページ | http://www.ogidani.co.jp/ |
大分県別府市にあるキャンプ場。特筆すべきはその立地。大分県の有名な温泉地の別府からクルマで20〜30分、由布院までクルマで20分ほどの場所に位置しているため、雪中キャンプをしながら温泉を堪能することができます。
また、アクティビティ派は由布岳や鶴見岳、久住山の登山口へのアクセスも良好なので、万全の準備の上、冬の登山を楽しむもよし。ニジマスが釣れる志高湖で釣行を楽しむのもありです。ただし、豪雪時には周辺道路が通行止めになる、あるいは施設が閉鎖になる可能性もあるため、事前に問い合わせの上、利用するようにしましょう。
比較的小規模なキャンプ場で、必要最低限の設備ですが、冬景色と雪、キャンプを楽しむのには必要充分な環境が整っています。雪中キャンプを楽しむのはもちろんですが、周辺のアクティビティや観光の拠点にも最適。連泊してじっくりと楽しみたいキャンプ場です。
住所 | 大分県別府市志高4380-1 |
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営業期間 | 通年(不定休あり) |
ホームページ | https://www.recamp.co.jp/recamp別府志高湖 |
※このコンテンツは、2020年1月の情報をもとに作成しております。
※お出かけ前に電話やホームページなどで最新の情報をご確認ください。