即展開できて高さも変えられる!
ソロキャンプ用の2WAYテーブル
更新日:2022.12.07
今回は、ソロキャンプ用のテーブルをDIYしました。
少ない荷物でコンパクトに展開するミニマルスタイルが人気のソロキャンプでは、テーブルも小型で軽量のタイプが主流。キャンプメーカー各社からも軽量&コンパクトさをウリにした製品が多数販売されています。
その反面、機能面もシンプルなものが多く、ファミリー向きの中・大型テーブルでは一般的な「高さ調節機構」を備えたものは意外に少ない。確かにソロキャンプでは、テーブルを使うのは自分だけ。子どもから大人まで幅広い層が使用する中・大型テーブルと比べれば、不要な機構かもしれません。でも、気分でロースタイルとグランドスタイルを使い分けられる、そんなテーブルがあれば便利なのではと思い、考えてみました。
ソロで扱いやすいコンパクトサイズ、かつキャンプスタイルに応じて高さを変更できることは必須。せっかくDIYするならデザインにもこだわってオシャレにしたい!
時代に逆行して、コンパクト収納ではなく、即展開できる使い勝手を追求してみるのも面白いかも。イメージが膨らみます。
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詳しい作り方や必要な材料は次のページでご紹介!
→ ソロキャンプ用の2WAYテーブルの作り方
まずは天板の左右をカットします。実は天板を3つに切り分けるのが、今回の2WAY機構を作り出すための最大のポイント。角度を90度でカットすればよりシンプルに作れますが、あえて45度にカットして、オリジナリティを強調します。
続いては脚作りの工程。ここも天板と同様に斜めにカットします。斜めのカットはデザイン性もさることながら、2WAYで使用した際にグラつきのない安定性を確保するのにも寄与します。
カットを終えたら、蝶番、脚をビスで固定して、塗料を塗ったら作業は終了です。
Completed -完成-
まずはロースタイル仕様。天板の地上高は約31.4cmあり、ローチェアに腰掛けた状態での使用に適しています。
とてもスマートで、キャンプサイトのみならず、インテリア用としても映える雰囲気。仕上げの塗料に採用したみつろうワックスのおかげで、ナチュラルな風合いながら天板・脚の木目部分のメリハリが際立つ美しい仕上がりです。
続いて、高さを変更してグランドスタイル仕様にしてみましょう。
スタイルの変更はとても簡単。天板の両端を持って開閉するだけで一瞬です。天板をカットした理由は、この機構にありました。組み立ての手間が一切なく、使いたいときにすぐに展開できることも着目したいポイントです。
こちらがグランドスタイル仕様。天板はサイズが縮小され、地上高は約17.8cm。脚の接地部分が若干内側に入り込むデザインとしたことで、個性的なビジュアルに仕上がりました。おおよそキャンプ場では見かけることがないテーブルではないでしょうか。
脚を広げた状態では接地部分が外側に広がり、蝶番を閉じれば脚と天板の接地部分が内側に入り込むこだわりの設計。どちらのスタイルでもグラつきのない安定性の高さが自慢です。
なお、今回のテーブルは即展開できる使い勝手を重視したため、収納時もこれ以上小さくはなりません。オートキャンプでの使用が推奨です。
それでは実際にキャンプシーンで使ってみましょう。まずはキャンプ道具一式をしっかり持ち込んだキャンプスタイルの様子です。ローチェアに座り、脚を広げた状態でメインテーブルとして使ってみました。
ソロキャンプの道具を載せた状態です。スペースには十分に余裕があり、デュオでの利用も可能です。
焦げ付き防止のため、熱したダッチオーブンやクッカーなどを載せる場合は鍋敷きを用意しましょう。バーナーなどの燃焼器具もモデルによっては天板上での使用に注意が必要です。写真のようにバーナーヘッドが天板から十分に離れているタイプならOK。
次にコンパクトテントで楽しむソロキャンプのシーン。テーブルはコンパクトテントの前室に脚を畳んだ状態でセッティングしました。チェアを使わず、地面に近いスタイルです。
コーヒーセットを並べてみました。ソロなら必要十分なスペースです。
ファミリーキャンプなど、テント内のスペースに余裕があるなら枕元にセッティングするのもいいですね。ランタンなど小物を置く用にあると便利!
ソロキャンプにちょうどいいサイズで、高さの変更ができるテーブル。絶妙なサイズ感と美しい質感、そしてキャンプスタイルへのフィット感のよさに大満足。もちろん、ファミリーやグループキャンプでもサイドテーブルとして活躍します。
材料と工程は極力少なくしていますが、大きなこだわりは天板の斜めカットと脚の角度。「シンプルな中にひと工夫を加える」ことで、個性あふれるテーブルが出来上がりました。使用木材や塗料を変えたり、アレンジをすればDIY初心者も自分だけのオリジナルテーブルが作れます。キャンプシーンを想像しながら、DIYを楽しみましょう!
- 監修:友松すのこ
撮影協力:赤城山オートキャンプ場 https://autocamp-akagi.com/
今回登場したクルマ:ヴェゼル