スタンディングスタイルが新鮮!
アウトドアシーンに映える
カフェカウンター
更新日:2018.11.14
当サイトの人気コーナー「こいしゆうかのキャンプde遊び隊」で制作して好評だったことを受け、今回は、ナチュラルテイストでまとめたキャンプサイトにマッチする、おしゃれな木製カフェカウンターをご紹介します。
(その時の記事はコチラ→ N-VANでカッコいいキャンプカフェを楽しみ隊!)
このカウンターは、「N-VANをカフェ風にアレンジする」という企画用に考案したのですが、その際に単体での使用も想定して設計しておいたんです。
というのも、キャンプ用のカウンターは市販品でもいくつかありますが、コンパクトに持ち運ぶことが大前提なため、どうしても脚部にグラつきがある構造。ドッシリと安定感のあるものはなかなか見当たりません。せっかくカウンターをDIYするなら、単体でも使えて、かつキャンプサイトの主役になれるような存在感あるものを作りたい、と考えたわけです。
設計にあたり、まずは今回のオーダーである「N-VANにぴったり」のサイズに作ることが大前提。軽バンでありながら、ピラーレス仕様により助手席側の開口部が非常に大きいN-VAN。ここに設置するとなると、それなりに大きなものを作る必要があります。この企画のためだけに作るならいかようにも作り方はありますが、単体での普段使いも想定するとなると持ち運びやすさも考慮する必要があるし、それでいて簡単にはグラつかない安定感も欲しい。
そこで思いついたのが分割式です。パーツを台枠2つと天板、袖壁の4つに分割し、組み立てて使う仕様にしました。カウンター部分は、台枠を2つ重ねて構築する想定です。使う際にボルト等で固定する必要はありますが、これなら手軽に持ち運びができます。また、安定感を出すためにはある程度の重さが必要ですが、まとめてでは重くても、パーツ個別であれば持つのも楽チン!
制作に用いる工具は少なく、工程もシンプル。台枠と袖壁の枠組みを作ったら、その周りに化粧板を取り付けていきます。
単純作業の繰り返しですが、デザインにちょっとした遊びを入れてみました。化粧板の木材には、ちょっと粗めでワイルドな仕上がりのスギを採用し、かつ取り付け方にもひと工夫。隣同士をズラして固定していき、アクセントを加えます。
塗装を終え、各パーツの接続部に鬼目ナットを取り付ければDIY作業は完了。
あとはキャンプ場で使う際に、各パーツをボルトで固定すればできあがり!
各パーツの固定に使用するボルトにはノブスター(握り取っ手)を付けて、手でボルトを締められるようにしました。工具不要で簡単に組み立て可能です。
Completed -完成-
キャンプサイトの中心、タープの下に配置してアウトドアカフェ、オープンです!
単体でも存在感は十分。ナチュラルテイストでまとめたキャンプサイトに、抜群にマッチするカフェカウンターができました。天板がとても広いので、小物をいくつか置いたままでも作業がしやすい!
袖壁は、左右のどちらにも接続できる仕様。シーンに応じて配置を変えて使うことができます。この袖壁があるおかげでカウンター全体がL字となり、しっかりと自立をするようになっています。グラつきがなく、安定感も抜群!
(天板の台枠からはみ出した部分に無理に体重をかけると、鬼目ナットが抜ける恐れがありますので、取り扱いにはご注意を。)
側面は、化粧板がジグザクに配されて個性的なデザインに。ちょっとした手間をかけるだけでできる、さりげないオシャレのポイントですね。
小物を収納する棚がもっと欲しいという方は、裏側の空いているスペースをアレンジするのもいいですね。内側にダボ穴を開け、ダボを差し込んで板を載せるだけで、簡単に棚を加えることができます。
N-VANとコネクトしても、単体で使用しても良しのカフェカウンター。サイトの中心に配置して楽しむスタンディングスタイルのキャンプは新鮮! いつもとひと味違う空間を提供してくれます。
今回のカウンターはN-VANとの相性を考えてのサイズになっています。ご自身のクルマのサイズに合わせたり、自分が持っているキャンプ道具に合わせてカラーを変えてみたり、お好みでカスタムして作ってみてくださいね。
- 監修: 友松すのこ
撮影協力: 長瀞キャンプヴィレッジ