車中泊で最高の寝心地を!
愛車にピッタリとフィットする!
車中泊用の段差解消クッション

更新日:2024.10.02

今回DIYしたのは、車中泊用の段差解消クッションです。車中泊をした際に、段差が気になって眠れなかった経験はありませんか? 簡易的にマットレスの下に毛布や衣類を丸めるなどすれば解消はできますが、ごわついたり、場所によって硬さが均一でなかったり、寝ている間に崩れてしまったりして、いまいちしっくりこない。

そこで、「愛車の段差にピッタリと収まる」「好みで硬さを調節できる」ことをポイントに、車中泊時の段差解消に特化したアイテムを考えてみました。

なお、今回はN-BOXをモデルに製作していますが、この作り方はどんなクルマにも応用できます。ぜひ愛車にピッタリの段差解消クッションを作ってみてくださいね。
※クッション側面の縫製作業上、段差の推奨は5cm以上が目安です。

詳しい作り方や必要な材料は次のページでご紹介!
車中泊用の段差解消クッションの作り方

今回DIYした段差解消クッションは、ジッパーによる開閉式。中に入れるものによってクッションの硬さを調節できるようにするねらいです。また、クッションの側面のサイズを車中泊時の段差にピッタリと収まるように設計しているのですが、ここでもひと工夫。細かい採寸作業なく作れる方法を考えましたので、ぜひ試してみてください!

まずはクッションの型取り作業。N-BOXで車中泊をする際(リフレッシュ・モード時)は、倒した前席の背もたれ部分が最も高くなっており、リア側を頭にして横になった場合、頭が下がってしまい眠りにくい。今回はこれを確実に解消することを目指します。

型取りの作業はシンプル。凸部分からマットの底面と平行に合わせて定規をあてて、スポンジにラインを引くだけ。採寸は不要です。

最初は段ボールで試してみたのですが、ひとりの作業だと安定させにくく困難だと気づきました。そこで思いついたのが、台所のシンクなどの掃除用のメラミンスポンジです。厚みがあるので写真のように、背もたれと座面にフィットさせて上から手で押さえることができ、しっかりと固定しながらラインが引けます。

カットしたメラミンスポンジを段差部分にあててみました。ご覧の通り、ピッタリとフィット! この部分がクッションの側面になります。

この型のおかげで、生地の上に置いて枠のライン引きもとても簡単に行えます。

必要な材料は布生地とジッパーのみ。生地はメイン部分と側面部分にわけて裁断し、ミシンで縫い付けていきます。メイン生地の横幅は、クッションを配置するN-BOXのリアシートの座面幅に合わせました(メイン生地は採寸が必要)。

生地はN-BOXのシートとのカラーコーディネートで淡いデニムをチョイス。また、畳んだ際のコンパクト性を重視したいので、薄手のタイプを採用しました。

メイン生地にジッパーや側面生地を縫い付ける際は、生地の裏表を間違えないように注意が必要となります。裁縫にあまり慣れていない方は、生地を選ぶ際に表面と裏面がわかりやすい生地を選ぶと迷わずに済みます。

縫い付けの作業がすべて終了した状態。さあ、裏返してみましょう。

Completed -完成-

完成です! シンプルでコンパクトなポーチのような仕上がり。それではさっそく使ってみましょう。

今回はダウンジャケットを中に入れてみました。中に入れるものはクッションの大きさや好みの硬さによっても変わってきますので、寝心地を試しながら自分のベストを探してみてください。

クッションのありなしを比較すると、クッションありの方は頭が下がっておらず、見た目から明らかに違いますね。もちろん寝心地も格段に向上しました!

単体で枕としても活躍します。テント泊キャンプの際でも、着替え入れ用のポーチ兼枕としても使えて一石二鳥!

薄い生地をチョイスしたことで、使わないときのコンパクト性も秀逸。クルッと丸めて車内のサイドポケットに収まるサイズです。

カジュアルなデニム生地は、N-BOXのインテリアとのコーディネートもバッチリでした。とってもシンプルなオリジナルの段差解消クッションですが、汎用性が高いうえ未使用時には邪魔にならないので、車中泊やキャンプにはとても便利に使えるアイテムです。

今回のアイテムは、自分のクルマのインテリアに合わせた生地を選ぶところから、ワクワクのDIYのはじまり。メイン生地と側面生地の素材やデザインを変えてみるのも面白いですね。ぜひ、自分だけの段差解消クッション作りを楽しんでください。

今回DIYしたギアの作り方はこちら