ゴミ箱だってスタイリッシュに!
ちょっと小粋な
インテリア風ダストボックス
更新日:2017.06.28
キャンプやBBQでのゴミの処理方法は悩みの種。フィールドでよく見かけるのはスーパーやコンビニなどのビニール袋をテーブルの脚に引っかけて、そこをゴミ入れにする手法ですが、風でバタバタするとゴミを入れづらいし、分別もしづらい……。なにより、せっかくオシャレにセッティングしたキャンプサイトの美観を損ねてしまいます。
そこで今回考案したのは、木製の折り畳み式ゴミ箱。ほかのナチュラル系アイテムと統一感を出しつつ、キャンプサイトをいつでもスッキリと見せられるようにしたいと思います。
設計したのは、折り畳み式脚フレームと開閉式のフタで構成する軽量でシンプルなゴミ箱。木材加工ショップにカットをお願いして、各パーツのサイズをあらかじめ揃えてしまえば、あとはいくつかの簡単な木材カットや穴開けの作業で済みます。
これが脚フレーム。外側と内側の2サイズを作り、口の字にピッタリと重なるようにします。写真の右側に見える、小さく切り取った溝部分に袋を引っ掛けて使用するのですが、これが複数あるのがフレキシブルに使えるポイント。袋を何枚か掛けられるようにすることで、ゴミの分別にも対応します。
塗装後、クロスする部分をボルト・ワッシャー・ナットで固定すれば、折り畳み式脚フレームのできあがり。開きの間隔を調節するヒモは、雰囲気が出るよう麻ヒモを使いました。
開閉式のフタを固定して、麻で作った袋を麻ヒモで取り付ければ完成です!
Completed -完成-
今回は全体の色味と素材感を意識して、袋に麻を使いました。これがまた良い味を出していて、フタを閉じるとアウトドアファニチャーとしての完成度がとても高い仕上がりに!他のアイテムとの相性もバッチリです。
袋を3つ用意したのは、もちろんゴミを分別するため。麻の袋の中にビニール袋を入れておけば、ゴミ出しも簡単です。
もちろん、スーパーなどのビニール袋そのままでも使用できます。簡易的な使い方としておすすめなのは、このようにロースタイル・キッチンテーブルとしての活用法。ビニール袋を溝部分に引っかけてフタの天板を作業スペースにすれば、そのまま下にゴミを捨てられます。フタ下の空いた部分にはシェラカップや調理器具などをぶら下げたり、状況に応じてさまざまな使い方を楽しめます。
脚とフタはパタンと折り畳める構造なので、展開・撤収はあっという間で持ち運びも容易です。また、薄型なので車載時も場所を取りません。クルマのラゲッジには、ボックスなどの上にズレないように積み込むようにしましょう。
今まで悩みの種だったゴミ置場が、DIYによりお気に入りスペースのひとつに変わりました。普段日の目を見ない「ゴミ箱」に愛着が持てる、というのも自分で作ったからこその喜びですね。
木材や塗料を好みのものにするもよし、また麻ヒモの部分はテントやタープのガイロープを使うのもいいでしょう。袋だって、柄物を組み合わせたって面白いかもしれません。オリジナルのアレンジも楽しんで、自分だけのゴミ箱作りにチャレンジしてみてください!
- 監修: ウッドワークセンター相談家具屋(株式会社ドロワーズ)
撮影協力: 青野原オートキャンプ場