ソロキャンプのキッチン革命!
便利なテーブル一体型
キッチンツールボックス
更新日:2019.10.30
テーブルにラック、さらにはボックスと、組み合わせパターンが膨大なキッチンは、オシャレ自慢のキャンパーにとって腕の見せどころ。素材を統一したり、吊るす収納を織り交ぜてみたりと、さまざまな工夫が見られます。
今回は、そんな多様なキッチンで、これまでにない個性を放つキッチンツールボックスを作ってみたいと思います。食器類をすっきり収納できることは大前提。そこに“キャンプで便利な実用的ギミック”&“使って楽しい遊びゴコロ”をプラスした、愛らしいフォルムのボックスをDIYします!
持ち運びを考慮して、木材には軽いヒノキを採用。木製のボックスは、ごくシンプルに作るならば、一枚板を組み合わせるだけで作れますが、今回はちょっと手間をかけて、面を複数枚の板で組み合わせるデザインに決めました。木目の微妙な変化や凹凸で、オリジナリティーを“さりげなく”主張するのが狙いです。
天板、側板、底板の「面」ができたら、それぞれを組み合わせてボックス形状にしていきます。ところどころに凹凸や飛び出している部分がありますが、これもデザイン上の設計です。
“キャンプで便利な実用的ギミック”を持たせるために、可動部分が複数あります。その分金具も多め。ちゃんと可動するように、水平をとって作業をします。
使用時に取っ手が箱から飛び出して見えないように、この側面は凹凸が大胆なデザインにしています。イメージ通りのカタチになってきました。
Completed -完成-
ボックスの中が見えるよう、一面は透明な塩ビ板を装着。取り付けは、塗料が乾いてから行う最後の作業。工程がちょっと多かっただけに、出来上がりの感動もひとしおです!
では、どのような仕組みになっているのか、見ていきましょう。
持ち運び時のサイズは、20L容量のハードクーラーボックスくらい。木材に軽いヒノキを採用したのは正解でした。持ち運びも苦ではありません。ニスを塗った風合いもいい!
続いて展開方法を紹介します。クロスして組み合わせた台を置いたら、その上にボックスを載せます。ちょうどボックス下の飛び出している部分の内側に台をはめ込みます。
天板に支えの丸棒をねじ込み、そのまま天板を開くと、
あっという間にロースタイルで活用できるテーブルになりました。ちなみに天板は、閉じた状態でもフラットなので、閉じたままでも使えます。スペースや状況に応じて2WAYに使い分けできる仕様です。
グルッと回って反対側へ。コチラ側は調理などの作業をする場合の利便性を考慮した構造です。トビラを上から下に開くようにしてチェーンで吊るすことで、物を置けるスペースを拡張。一次置きスペースとして使えるので、道具の出し入れがとってもしやすいんです!
さっそくロースタイル・キッチンの作業台として使ってみました。
調理器具や食器類をボックス内に入れ、テーブル上は食材をカットするスペースとして活用。天板を開けば2枚分の広さになり、作業をしているときは足元のスペースが空いているので窮屈さを感じません。向かって左側にバーナーを配置したら、省スペースで調理ができるロースタイル・キッチンになりました。キャンプでの実用性は文句なくバッチリです。
遊び心あふれるクリアな窓は、ケーキ屋さんなどの「ショーケース」をイメージ。中が見えることにより、魅せるディスプレイを楽しめます。
お好みで、内側に棚板を追加するのもいいですね(ダボを入れ、その上に板を載せました)。浅めの棚板を追加すれば、カップ置き場にぴったり。もちろん、窓側も開閉するので楽に取り出せます。
凸凹を持たせたデザインにより、展開法や見る角度、さらに日光の当たり具合によって違う表情を見せてくれるのも特徴です。毎度キャンプに出かけるたびの楽しみになりますね。
クリアな窓があるだけで、キャンプフィールドでの存在感が際立ちます。可愛い食器棚がキャンプサイトに現れたインパクト、今までにない刺激ではないでしょうか。
拡張できる天板のアイデアや、陰影、木目のあじわい深さをさりげなく取り入れたデザインなど、コンパクトな中にDIYならではの魅力が凝縮されています。
ソロや少人数のキャンプにぴったりのサイズなため、機能的かつプライベート感を重視したキッチンを作りたい方にもおすすめ!この機能美あふれるキッチンツールボックスは、きっとキャンプに新たな楽しみをもたらしてくれるでしょう。
※調理道具などを入れたまま運搬すると破損や傷付きなどの恐れがあるため、キャンプ場などフィールドに到着してからの活用を推奨します。また持ち運び時にはトビラ、天板各部が開閉しないよう、気をつけましょう。
- 監修: 友松すのこ
撮影協力: 長瀞オートキャンプ場
今回登場したクルマ: N-BOX