LEDランタンがナチュラルな雰囲気に様変わり!
オシャレな木製の
LEDランタン専用ケース
更新日:2019.01.16
ひと昔前まで、夜のキャンプサイトを明るく照らす光源を持つランタンといえば、燃焼式ランタン(可燃性燃料のホワイトガソリン、灯油、ガスなど)が一般的でした。ほとんどのキャンパーが何かしら燃焼式のランタンを持っていたものです。
しかし最近では、LED光源のランタンだけでも十分明るいモデルが多く出回っており、使用する電池残量(内蔵バッテリータイプなら蓄電残量)に気を配っていれば、1〜2泊程度なら事足りる時代になりました。でも、燃焼式に比べてどうしてもメカニカルな雰囲気を持つLEDランタン。「どこか自然になじまないなぁ」と思っている人も少なくないでしょう。
そこで今回は、そんなメカっぽさを払拭させるべく、LEDランタン専用の木製ケースをDIYします。ケースに入れたまま使用できるようにして、さらに、ランタンの光の特性である「拡散光」を、シーンに応じて照射範囲を変化させる方法も実用化できたら面白い!
自然になじんで、光の変化も楽しめる。そんなLEDランタンの価値を高める、オシャレな木製ケースを作りたいと思います!
ケースというと、スクエアで頑丈な「箱」をイメージするかもしれませんが、今回はケースに入れたままランタンを使いたい。そこで、複数の横板を組み合わせて使う仕様にしました。組んだ横板の隙間から中のランタンの光が漏れるようにし、さらに横板を複数用いることで「組み方を自在に変えて使える」ようにします。
横板の枚数は全部で32枚。作業はこの横板の穴あけに大半の時間を費やします。最終的にこれらを丸棒に差し込んで組み立てることになるので、穴の位置がズレないよう根気よく作業します。
底板と上蓋それぞれ4カ所に丸棒差し込み用の穴を開け、底板の穴に丸棒をボンドで固定。
ケースである以上、中に入れたランタンを保護しつつ持ち運べることも重要。運搬時に転倒しないよう、ランタンをセットした際のズレを防止するための土台板も用意します。
塗料を全体に塗って乾いたら、持ち手用のチェーンを固定します。今回は、あえてナチュラルな木本来の風合いを活かすミツロウを使いましたが、お好みの塗料を選んでカラーの濃淡をアレンジするのもいいでしょう。
さあ、組み立ててみましょう。丸棒に横板を1枚ずつ差し込んでいきます。ベーシックなのは、互い違いで井桁に組む方法。最後に上蓋をかぶせれば完成です!
Completed -完成-
チェーンをランタンハンガーに吊るしてみました。持ち運び用のケースとして機能しながら、そのままランタンを点灯しても機能する、なんとも摩訶不思議なアイテム。
メカっぽいデザインのLEDランタンがナチュラルな雰囲気となり、キャンプサイトにより一層溶け込む仕上がりとなりました!
夜、実際に使ってみたのがコチラ! 地面に直置きして、常夜灯に。離れた場所から見てみると、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。LEDのカラーは、やっぱり暖色系が木の風合いとマッチしています。
続いて、横板を組み替えて2面を壁のようにすると、
広範囲を照らすランタンの拡散光をあえて2方向の照射にすることで、グッと落ち着いた雰囲気に。屋外のみならず、テントの室内では家族が眠っている場合に眩しさを軽減できる展開法です。
横板を全部使わないバージョンもアリ。横板の組み替え作業は積み木のようで、想像力をかきたてられます。子どもといっしょにいろいろなカタチにチャレンジするのも楽しいですね。
上蓋が平らだからロースタイル時にはカップ置きにも。実際にフィールドで使ってみると、ケース以外の便利な機能があることに気づいてうれしさ倍増です。
ナチュラルテイストにまとめたキャンプサイトに置いてみても、ご覧の通り違和感ナシ! 明るいうちは、ランタンとは気づかないほどの調和っぷり。そして夜のキャンプサイトでは、また違った表情で楽しませてくれます。
燃焼式ランタンでは、火が燃え移る危険があるため木製のケースに入れたまま使うことはできません。まさにLEDランタンだからこそできるアイデア。壊れにくいLEDランタンでは不要とも思えたケースですが、自由な発想で作ってみたら、とっても実用的な仕上がりで大満足! これぞ渾身のオリジナルアイテムだし、DIYならではの喜びをヒシヒシと感じます。
手持ちのLEDランタンの大きさに応じて、サイズを調節したり、カラーリングを変えてみたり、ぜひあなただけのオリジナルLEDランタンケースを作ってみてくださいね。
- 監修: 友松すのこ
撮影協力: 赤城山オートキャンプ場