キャンプで便利な機能が目白押し!
薪入れやミニテーブルにもなる!
ボックスタイプの多機能オットマン
更新日:2019.05.15
昨今主流のロースタイルキャンプは、チェアに腰をかけたときに脚を伸ばすことで、リラックスした姿勢を取れます。付随してキャンプ仕様のオットマンも普及しており、市販品では、携行性を最大限に考慮した金属製脚フレームの折りたたみ式や、エアを注入するタイプなどが見受けられます。
今回制作したオットマンは、もっともっと、キャンプで使うときの「便利な機能」を詰め込みたいという思いから、「ボックス型」としました。ボックスにすることで中に物を入れられるし、クッションを外せるようにすれば、テーブルとしても使えそう! シンプルな構造ながらも多くの可能性が見えてきました。
大きさの基準は、キャンプ場で販売されている薪が概ね入ること。ストンと四角の板を組み合わせるスクエアなカタチも武骨でいいけれど、よりオリジナリティーを出すため、上部に向かってシェイプする、跳び箱のようなスタイルにデザインしてみました。
筆記具で切り出し線を描いて、木材を慎重にカットしていきます。
スッキリと見せるための工夫として、板と板の接合部にはビスを使わず、ダボ&ダボ穴の組み合わせとしました。 そのため、側板の作業はとくに慎重に。クランク形状のノコギリカット、ホゾ穴開けのノミ&金づちカットはズレがないように気をつけます。
さりげないおしゃれポイントとして、側面から底板のホゾが少しはみ出るようにして立体感を出し、また下部もあえて隙間を開けました。これにより、側面の表情に変化がついて、より個性的な仕上がりになります。
クッションを取り外し式にするために、固定用のボタンも取り付け。あとは塗装をして、金具、開閉式のトビラを取り付ければ完成です。
Completed -完成-
木材はおもに、手に入れやすいパイン集成材を使用していますが、塗料の風合いと、味のある金具が加わることでメリハリが付き、個性あふれる仕上がりとなりました! 側面も、下部の出っ張りと窪みがさりげないアクセントになって狙い通り。
では、キャンプシーンでどんなふうに使えるのか、実用性をチェックしてみましょう。
ボックスの中にはキャンプ場で販売されている薪を格納できます。写真ではちょうどよく向かって縦方向に収まっていますが、少し長めの薪なら横向きにすれば収まる設計になっています。
こんなふうに、焚き火をしながらトビラを開け、薪をくべることも可能です。オットマンとして機能しつつの贅沢な使い方です。
クッションを外せば、ご覧の通りサイドテーブルに早変わり。リビングから離れてくつろいでいる時など、近くにテーブルがない場面で重宝しそうですね。
クッションは、ボックスの中にピッタリと収まりますので、テーブルとして使う場合にはサッと格納できます。
もちろん、単純に収納ボックスとしても使えます。中にコーヒーセットを入れたり、本を入れたり。好みのくつろぎアイテムを入れて持ち運ぶのもいいですね。
気軽に持ち運べるよう、両サイドに持ち手を付けました。比較的コンパクトなボックスタイプなので、多少重量があっても運搬しやすいです。
オリジナル要素をたっぷりと詰め込んだボックス型オットマン。何を入れて持ち運び、どのように使おうか? 想像力を働かせるのも楽しい! このワクワク感やキャンプで大活躍の多機能っぷりは、やっぱりDIYだからこそ味わえる最高の刺激です。カラーや金具に変化をつけたり、サイズも自分のチェアに合わせたり、自分だけのオットマンをDIYしてみてください。
- 監修: 友松すのこ
撮影協力: サンタヒルズ