キャンプで瞬時に展開可能!
フリードの荷室にピッタリ収まる
スライド式テーブル

更新日:2024.11.20

今回DIYをしたのは、フリードのラゲッジスペースにピッタリ収まる、スライド式の木製テーブルです。
キャンプをしていると、本格的なDIYを施して車内を車中泊仕様にしているキャンパーをたまに見かけます。「格好いいな」「素敵だな」と憧れを抱きつつも、普段使いのことも考えると実践するのはなかなか難しいもの。
そこで考えたのが、今回のアイテムです。

さもクルマに備え付けのようなフィット感&使用感を実現しつつ、使わない時には簡単に取り出せる、そんなアイテムが作れれば、自己満足感を高めてくれるに違いありません。
せっかく作るなら実用的なものを作りたい! そこで、極力手間なく快適に使える、車中泊に特化したテーブルがあったらどうだろう? と考えを巡らせました。
クルマと一体化した状態で使えて、瞬時に引き出し・収納可能な機構を持つオリジナルテーブルをDIYします!

詳しい作り方や必要な材料は次のページでご紹介!
フリードの荷室にピッタリ収まるスライド式テーブルの作り方

テーブルの設計にあたって「フリードのラゲッジスペースにピッタリ」なのが大前提です。今回撮影に使用したFREED e:HEV CROSSTAR(2列シート車/FF)は、荷室を上下に分割できる荷室用ユーティリティーボードを装備しています。
DIYするテーブルは下段のスペースに積み込む設計にしました。

製作は単純作業が大半を占めます。あらかじめ寸法通りにカットしてもらった木材を用意すれば、ボンドやビスでの固定がメインです。

各板の固定が済んだ状態が上の写真。テーブルは2つのパーツに分かれます。それぞれ天板にはアカシア集成板を採用したことが、大きなこだわりポイント。上質で個性的なビジュアルです。

続いてスライドレールと

ハンドルバーをセットし、

天板の内側に脚受けの補強板を固定したら、あとは塗装のみ。

天板がやや明るめだったため、塗料は濃さを出しました。フリードの内装にもキャンプサイトにもよく馴染む、ミディアムウォルナットをセレクトしています。

これで作業は完了。塗装が乾いたら、さっそくフリードに積載してみましょう。

フリードのラゲッジスペースの床面には、約4cmの段差があります。テーブルを平行に保つために、まずはこの段差を解消します。

その解消法は至ってシンプルで、角材を1本配置すること。材の高さは段差と同じ4cmです。

その上にテーブルを載せます。今回のテーブルの重量は約12kg。積載時はかがむ必要があるため、力に不安がある場合は2人での積み込みが推奨です。段差解消用の角材の上に載せることで天面はフラットになります。

アイアンハンドルを持って、天板を引き出します。すべて引き出しても傾くことなく、安定しています。

最後に、より安定感を出すために一脚を取り付け、天板のグラつきがなく地面にピタッと固定できる位置に伸ばせば設置完了です。

Completed -完成-

積み込んであることを前提とすれば、リアゲートを開けてわずか数秒で展開完了!
天板の個性的な素材感、それとカラーのセレクトがフリードの質感やデザインとも絶妙にマッチし、出来栄えはまるで立派な家具! 存在感が際立つとても上質な仕上がりで、キャンプサイトによく似合い、所有欲を満たしてくれます。

キャンプサイトに到着したら、即座にリビングスペースのできあがりです。もちろん片付けもあっという間にできるから、必然的にアウトドアライフがシンプルかつスピーディーにこなせるようになるでしょう。これこそがクルマと一体化している最大のメリットですね。

スライドテーブルの耐荷重は約45kgあり、安定感は抜群。天板はソロ、カップル向きのコンパクトなサイズです。

アイアンハンドルはシェラカップなど小物を引っ掛けておくのにも便利。さりげないこだわりポイントのひとつです。

スライド式天板を収納し、荷室用ユーティリティーボードをセッティングした車載時の様子です。テーブルはこのままの状態で、ほかの荷物を積載したり、車中泊のセッティングができます。常時ラゲッジスペースに積載しておいてもいいですね。

キャンプ道具を天板の上に置いても問題ない強度ですが、走行時には前後左右にズレることが予想されます。柔らかい寝袋やブランケットなどを緩衝材にして、ズレによる車内のキズ付きを防止しましょう。

もちろん、使わない時には簡単に取り出せます。重量は約12kgと、キャンプテーブルとしては重い部類ですが、1つにまとまっているため持ち運びはしやすいです。

「クルマと一体化した状態で使えて、使わない時には簡単に取り出せる」、といった思考をベースに思いついた今回のスライド式テーブル。フィールドで実際に使ってみたら感動的な使いやすさでした。低床ラゲッジなのでロースタイルのキャンプスタイルにもちょうどいい!

今回はFREED e:HEV CROSSTAR(2列シート車/FF)をモデルに作成しましたが、このテーブルの構造は多くのクルマに応用できます。愛車のデザインに応じて素材やカラーをコーディネートするのも楽しみですね。使わない時は取り出せますので、普段使いに影響することもありません。
ぜひ、世界にひとつだけの、「愛車のラゲッジにピッタリ収まるスライド式テーブル」を作ってみてください。

今回DIYしたギアの作り方はこちら