クルマのラゲッジにちょうどいい
サイズのテーブルをDIY
更新日:2017.02.28
キャンプサイトのリビングで使うナチュラルテイストのテーブルは、小型のウッドテーブルを複数組み合わせて使うスタイルが主流。もちろん汎用性に優れていて理にかなった使い方なのですが、人数が増えると大きめのウッドテーブルをサイトの中心に構えたほうが楽だし、何より見た目がスマート。だけど、そんな大きさのウッドテーブルを手に入れるとなるとけっこうな値が……。加えて、市販されている種類も限られてくるので、周囲とかぶってしまうことも多くなります。
多少値が張っても質の高いもの、そこにプラスしてオリジナリティを追究するならば、やっぱり「DIYをするのが一番!」と考えたHondaキャンプ編集部。
世界にひとつだけの、オシャレで実用的なウッドテーブル作りにチャレンジします。
最初に取り掛かるのはクルマのラゲッジサイズ(幅、奥行き、高さ)を図ること。ラゲッジ内でウッドテーブルの脚を広げても、畳んでも余裕のある寸法をチェックします。ここからDIYの醍醐味がスタート。
まずは図面を描きつつ想像を膨らませます。市販されている大きめのウッドテーブルは軽さに重点をおくものが多いですが、今回は軽さへの追究は度外視。その代わり素材にこだわり、木材は屈強で重厚な無垢材(樹種:ホワイトアッシュ)に。無垢材は、化学物質を使用しておらず、自然の木に近い素材のため、やさしい手触りとぬくもりが感じられます。ドッシリとして安定感抜群。それでいて、フィールドで使ったとき自然と溶け合うようなデザインを目指します。
さらにどこにもないオリジナル要素として、テーブルの中央部には鉄網を組み付けるアイデアを。木の天板のままだと熱い鍋やフライパンを直接置いた場合に焦げ付いて跡が残ってしまうため、取り外し可能な天板のギミックを取り入れ、そこに重量のあるダッチオーブンも載せられる仕様とします。
テーブルを的確なサイズにするためには、 緻密なカット作業が必要となります。今回は家庭用DIYギアだと加工が難しい無垢材をセレクトしたため、木材加工ショップにカットをお願いすることにしました。サイズが描かれた図面を持参すればOKです。
木材加工が済んだらあとは単純作業。オイルを塗り、ネジで組み上げていきます。オイルはナチュラル、エボニー、ダークウォルナットの3色を使い、色合いに変化を付けます。オイルを単色で済ませないのが、オリジナル感をアップさせるちょっとしたコツです。
しかし、塗ると乾かすのに時間がかかるため(夏で12時間、冬で24時間が目安)、自宅でオイル塗りを終えたら、次の作業は翌日まで持ちこし。
仕上げはキャンプ場で行い、その後実際に使ってみることにします。
キャンプサイトに道具を展開し、DIYの仕上げ作業に取り掛かります。ここまでくれば道具はクランプ、ドライバー、ヤスリ、六角レンチのみ。下穴を開けた後、ビス留め、脚先のヤスリがけをすれば完成です。
Completed -完成-
早速サイトの中心に置いてみると、サイズ、雰囲気のよさは言うことなし!
また唯一無二の要素としてこだわった、天板中央部の構造もバッチリ。天板を外すと屈強な鉄網が現れ、そこに重量級でアツアツのダッチオーブンを載せての食事を楽しめます。
随所にこだわりが詰まったオリジナル仕様で、このクオリティと実用性の高さを見たら、キャンプ仲間は驚くこと間違いなし!
もちろん、テーブルはクルマに積載できるサイジング。
実際の荷室サイズよりも小さく設計してあるから、足を広げたままでも積載可能。これも設計時、計算に入れておくのが良いでしょう。
できあがったオリジナルのウッドテーブルで、キャンプサイトの雰囲気が格段にアップ。クルマのラゲッジにも、ジャストフィットできました。ほかにはないオリジナル要素を取り入れたりして、自分のこだわりを追求できるのもDIYの醍醐味。
理想のキャンプスタイルを手に入れるには、やっぱりDIYに限りますね!
さあ、次は何を作ろうかな。
- 監修: カミナリワークス(戯山)
撮影協力: パディントン ベア・キャンプグラウンド
商品協力: sotosotodays