今年も秋のレジャーシーズン本番!
過ごしやすくなったこの季節、外に出て思いっきり外遊びを楽しみましょう。今回ご紹介するのは、近年人気急上昇のインフレータブルカヤックです。
更新日:2013.10.10
カヌーやカヤックは、自然との一体感を味わえるマリンスポーツとしてファンを増やしてきました。動力を使わないので免許もいらず、スクールなどで基本を覚えれば、誰でも気軽に楽しむことができるのが魅力。ヨットやモーターボートに比べ艇体が安いのも、人気の要因です。
カヌーとはオープンデッキの小型舟。狩猟や輸送の手段として古くから使われてきました。カヌーという名はカリブ海域における同タイプの舟に由来すると言われています。カナディアンカヌーなど甲板構造を持つものと甲板のないカヤックを含めてカヌーと呼ぶことが多いようですが、一般には前者を指します。また、カヌーではパドルの片側に、カヤックでは両端に水掻きがついています。
カヤックは、漕ぎ手が座るコクピット以外を甲板で覆われたクローズドデッキタイプを指すのが一般的です。その原型は、ベーリング海、北極海など、北方海域の原住民が使っていた小型ボートで、カヤックという名称も、カナディアンイヌイットに由来すると言われています。
海の雄大な光景を楽しめるので人気のシーカヤック。海に恵まれた日本なら穴場スポットだらけです
日本では、1938年には日本カヌー協会が発足し、多くの人に楽しまれてきました。 とはいえ、水上の遊びですから、事故があれば生命に関わることも…。最初は必ず熟練者に同行してもらうか、スクールなどで基本をマスターしましょう。最近は各地で初心者向けのレクチャーが開かれていますので、手軽な金額で受講することができます。
そんな中で人気急上昇なのがインフレータブルカヤック。簡単にいえば、折り畳むことのできるカヤックです。ゴムボートのように空気を入れて膨らませて使用しますので、収納場所に頭を悩ますことがありません。この魅力たっぷりのマリンレジャーを楽しみたくても、最近の住宅事情は通常のカヌーやカヤックの保管が難しく、それが原因で二の足を踏むケースが少なくありません。
インフレータブルタイプはそんな悩みを一掃。アパートやマンション住まいでも心配ありません。持ち運びだって簡単。2人用で重さは10kg台。コンパクトカーでも本格マリンスポーツが楽しめちゃうなんて、うれしいですね。男性であれば背中に背負って運ぶことも…。その気になれば電車で移動することだって可能です。
カヤックは座席以外が覆われた小型の舟ですが、最近はこのように空気を入れて膨らませるインフレータブルタイプが人気です
インフレータブルでも、2人、3人と複数で乗れるものがあり、家族やカップルで楽しむのに最適です。画像はフランス生まれのセビラー
クルマなら、駐車スペースで荷室から降ろして好きな場所でエアーを充填するだけ。手動ポンプが面倒だという方は、キャンプのエアベッドなどで使う電動ポンプを使うという手もあります。これなら、接続してスイッチをいれるだけ。あっという間にセットアップ完了です。
実は、インフレータブルの長所がもうひとつ。空気を入れて膨らませるので、艇体自体が強い浮力体となって喫水が浅く、湖や川などの浅場でも使いやすいんです。それでいて安定性が高いので転覆しにくく、初心者にも強い味方というわけ。
インフレータブルタイプなら転覆しにくいので、小さなお子さんもお母さんと一緒にGO!
湖、川、海といろいろな場所で楽しめるインフレータブルカヤックですが、これからの季節は紅葉を楽しみながらのクルージングなんてどうでしょう。
湖畔や川沿いの紅葉を水面から眺めたら楽しいと思いませんか? 陸上から見るのとは違った、広大な視界いっぱいに広がる色の競演はもちろんですが、水面を走る風を感じながらの紅葉狩りは格別です。
気が向いたら、岸に上がって絶景を楽しみながらのランチタイムという手もおすすめ。この季節だけの最高の贅沢ですね。
また、最近は釣りを楽しむファンも増えています。岸からでは届かないポイントが自分だけのものに…。これは見逃せませんね。
※このコンテンツは、2013年10月の情報をもとに作成しております。
画像協力 コールマンジャパン