夏のキャンプは日中の暑さもさることながら、夜の寝苦しさも悩みのひとつ。そこで今回は、夏キャンプで涼しく眠るコツを解説。夏場は、日中からテント内の風通しをよくして、熱をためないようにすることが大切です。テント内に熱をためない方法や寝袋のアレンジなどをご紹介します。
更新日:2017.08.02
たとえ高原であっても、炎天下にテントを閉め切っておくと、中の温度はかなり上がります。真夏は、木陰にテント&タープを張るのが一番の策。そして、ベンチレーターやメッシュパネルを活用して、とにかく熱をためないようにします。
テントの出入り口をメッシュにします。気温によりますが、メッシュのまま眠っても心地いいものです。
天井付近のベンチレーターは熱気を排出、床付近のベンチレーターは新鮮な空気を取り入れます。どちらも全開にしておきましょう。
木陰は人気のため、確保できず止むを得ず、炎天下でキャンプをすることもあるでしょう。その場合、テントはベンチレーターとメッシュパネルを全開にして、サーキュレーターがあるなら、上部ベンチレーターに向けて風を送って強制排気しましょう。また、テントの日陰部分に打ち水をして、中の温度を下げるのも効果的です。
木陰を確保できない場合も想定して、できれば通気性のいいコットンやT/C製(ポリコットン)の大きめのテントを用意しておくといいでしょう。
テントは大きめのほうが涼しく感じます。いつもは仲良く家族4人で眠るテントも、夏場は、テント内に2人、2ルームテントの前室やスクリーンタープに2人という具合に、分かれて眠るとずいぶん涼しく眠れます。
タープ+蚊帳やメッシュテント、インナーテントというスタイルなら、通気性抜群。遮光性の高いタープを使えば、昼間も涼しく過ごせます。
どんなに暑くても、明け方は冷え込む場合があります。暑いからといって、寝袋なしで眠るのはやめましょう。
封筒型寝袋は上下をセパレートにして、おなか周りにかけるだけでもOK。暑くても、冷えに対して、すぐに対応できるようにしておきましょう。
マミー型寝袋の場合、封筒型のようにはできませんが、ファスナーを全開にして身体にかけておきましょう。
また、いつものマットでもいいですが、タオルやい草シートでカバーすれば、汗でべたつかずに済みます。背中側に風が通るコットも夏向きです。
封筒型寝袋は上下をセパレートにして使えるので便利。すぐに身体にかけられるように準備しておきましょう。
シルクやコットンのシーツ。寝袋と併用してもいいですし、肌触りがよくて適度な保温性があるので、標高の低いキャンプ場ならこれだけで対応できる場合もあります。
キャンプの夜に欠かせないランタンですが、ガスやガソリンを使う燃焼系ランタンは熱を発します。最近はバッテリーランタンでもメインで使えるほど大光量のものがあるので、そうしたものを利用するのがおすすめです。
また、光の色でも印象は変わってきます。オレンジがかった光は料理がおいしく見えたり、リラックスの効果があると言われていますが、反面、どうしても“暖かい”印象となります。逆に、白い光は冷たいイメージを与えてくれるので、暑いときは白色系の光にするだけで、サイト内の気温が落ちた気がします。
食事中はウォーム系の光、食後は白色系の光と使い分けるのもいいでしょう。
チェアは、背もたれにメッシュが使われているものを用意しておくと、蒸れにくくて涼しく過ごせます。
なお、どうしても暑い時は、バケツに水を入れてチェアの前にセット。手足を水に浸けてくつろぐと、すーっと汗がひきます。これは日中も使えるので、ぜひ試してみてください。
※このコンテンツは、2017年8月の情報をもとに作成しております。