雪に囲まれた森は、夜の冷え込みは厳しいですが、晴天の日中は風さえなければ外でも暖かく過ごせます。せっかくの雪中キャンプ。天気のいい日は外に出て、白銀の世界のひなたぼっこを楽しみましょう。また、そのときにぜひ一緒に楽しみたいのが、雪のファニチャーや小物作り。テーブルやランタンシェードなど、雪で自作したアイテムでサイトをコーディネートすれば、より雪の中でのキャンプを実感できます!
更新日:2018.02.21
雪のテーブルは雪を積んで押し固めて作っていきます。積もりたての乾いた雪はフワフワで固めるのが大変ですが、湿った雪なら比較的簡単に固めていくことができ、時間の短縮になります。これからの季節は気温が上がり、湿った雪になりやすいので、雪のファニチャーを作るには絶好の季節なんです。
場所とサイズを決めたら、少し広めに小山を作ります。雪を盛り上げてからスコップの面で強くたたいて押し固め、雪を盛り上げて……を繰り返します。目指す高さまでは形を気にしなくても大丈夫。
目指す高さに近づいたら、側面を垂直に削ります。側面を削り過ぎたら、また雪をかけて側面をたたけば修復できるので、神経質になる必要はありません。
天板部分を平らに削ります。削りすぎたら、新しい雪をかぶせてたたけばリカバリーできます。
目指すサイズのテーブルになったら、表面をスコップの背で薄く削ってなめらかに仕上げます。
完成です。とっても簡易的なテーブルですが、ちょっとしたものを置くなら十分。食器を置く場合は、滑り落ちないようになるべく傾斜がないようにするか、器の形に少し穴を掘っておくのも手です。
天板部分のフチを少し高くしたり、足先が入るようにテーブルの下側を少し掘るのもいいですね。
同じように雪で椅子やランタン台、風よけの壁なども作れます。ただ、雪の椅子はそのまま座るととっても寒いので、小さく切ったウレタンマットをクッションとして使いましょう。
雪のランタンシェードを作ると、夜のサイトをステキに彩れます。雪玉を重ねて中にランタンを入れたり、小さなカマクラを作ってティーキャンドルを入れたり。こうした雪の小物を昼間の内に創作するのも、雪中キャンプならではの楽しみ方です。
雪のアウトドア・リビングで過ごすときは、やはり足下からの冷えが気になります。チェアの座面はブランケットやウレタンマットでカバーして背中から腰にかけての冷えを予防。さらに、薪を並べてフットレストにしてみましょう。雪にブーツが触れないだけで冷えの感じ方が変わります。
薪を並べて、その上に足を置きます。写真では5〜6本の薪を並べていますが、足が雪につかなければいいだけなので、薪は1〜2本だけでも効果があります。ブランケットも写真のように足下まで垂らせば足下の防寒に役立ちます。
なお、今回はしっかり雪を踏み固められたのでそのまま使用していますが、手持ちのチェアを使う場合は、チェアの脚の下に小さな板を置くなどして埋もれにくくしておきましょう。
あればアウトドア用ストーブで足下や腰を温めます。さらに薪ストーブや焚き火台を使えば雪に囲まれた森でも心地よく過ごせます。
※このコンテンツは、2018年2月の情報をもとに作成しております。