布団乾燥機が便利!?
冬キャンプをあたたかく過ごす
AC電源活用術

夏とは違う静けさと美しい風景に出会える冬のキャンプですが、やはり心配なのは厳しい寒さ。冬キャンプを楽しみたいけど、春〜秋用の道具しか持っていないという方も多いでしょう。でも、諦めることはありません。AC電源を活用すれば、冬用の道具がなくても快適に過ごすことができます。今回は、冬キャンプでのAC電源の活用法とテント内で家電を使う際の注意点をご紹介します。

更新日:2019.01.30

「AC電源付きサイト」って何?
サイトで使える家電は?

「AC電源付きサイト」とは、コンセントが備わったキャンプサイトのことで、今では多くのキャンプ場に設けられています。利用すれば、いつも使っている家電をキャンプ場でそのまま使うことができます。

コンセントは下向きになっていたり、ふたが付いていたり、雨や雪の影響を受けにくい構造になっています。
キャンプ場の場合、一般家庭とは異なり複数のサイトでブレーカーを共有していることが多く、利用者が一斉に消費電力の大きな家電を稼働させるとブレーカーが落ちてしまいます。そうならないように、ほとんどのキャンプ場では1サイトあたりで使える電源容量に上限を設けており、1000W(10A)を上限としているところが多いようです。利用する際、もしくは予約の際に、キャンプ場の管理人さんに使える電源容量の上限を必ず確認しましょう。

また、西日本と東日本では交流の周波数が異なります。最近の家電はどちらでも使えるようになっていますが、まれに対応していない場合があるので、東西をまたいだ遠くのキャンプ場に行く場合は、使用する家電を確認しておくと安心です。

テント内で家電を使うには、延長コードが必須。大抵のキャンプ場では、AC電源は用意してあっても、延長コードはありません。屋外で使える防雨対応の延長コードを用意し、忘れずに持っていきましょう。

注目は布団乾燥機!?
便利な家電とテント内で使用する際の注意事項

電気ケトルはテント内での使用NG

電気ケトルはお湯がすぐに沸くのでとても便利なのですが、最大消費電力が1000W以上のものが多く、それだけで電源容量の上限に到達してしまう可能性があります。使用する際は確認が必要です。また、テント内で使うと大量の湯気が出てしまい、結露の要因となります。テント内での使用は避けた方が無難です。
その点、電気ポットなら消費電力700〜1000Wが主流。お湯が沸くのに少し時間はかかりますし若干湯気も出ますが、電気ポットで湯を沸かし、保温用のボトルに移し替えるほうがいいでしょう。

ホットプレート使用時はベンチレーターを上手に活用!

ホットプレートは500W程度から1000Wを超えるものまで多種多様です。手持ちのホットプレートの消費電力を確認しておきましょう。テント内で安全に調理ができるすぐれものですが、テント内に湿気やにおいがこもります。使用時はテントのベンチレーターを上手に活用しましょう。

暖房器具は「敷き・掛け」どちらでも使えるタイプの電気毛布がおすすめ!

電気毛布は、一般的に消費電力が小さいものが多いため、キャンプ場で大活躍する保温アイテムです。「強」で使用しても30〜40W、「弱」なら10W以下のものもあるので、安心して使えます。敷き・掛け、どちらでも使えるものが便利で、テント用マットの上にラグを敷き、その上に電気毛布を敷いて過ごすのがおすすめ。電気毛布の上に寝袋を敷いてくつろぐのも快適です。
ちなみにホットカーペットは、1畳用なら300W程度のものもありますが、2畳用は500W程度、3畳用は700W以上のものも。使用する際は注意が必要です。こたつは500〜600W(あたたまると300W程度に落ち着きます)が多いようです。

なお、電気毛布やホットカーペットを含め、家電は水濡れ厳禁。防水加工の電気カーペットでもコントローラー部分など防水でないところもあり、水濡れで発火したという記録もあります。キャンプで家電を使う場合は、飲み物はふた付きのカップを利用するなど、十分気をつけましょう。

使いどころがたくさん!あると便利な布団乾燥機

意外に思うかもしれませんが、冬キャンプであるととても便利なのが布団乾燥機。消費電力は450〜700W程度が主流のため、単体での使用であればOKです。冬キャンプでは、朝一番に靴をあたためる、眠る前に冷たい寝袋をあたためる、汗でしっとり濡れた靴下と手袋を乾燥させるなど、大活躍します。

※このページで掲載している電気製品の消費電力は、あくまでも目安です。実際の消費電力はご使用の電気製品をご確認ください。

協力:PICA富士吉田

※このコンテンツは、2019年1月の情報をもとに作成しております。