2月半ばを過ぎると、キャンプ場はずいぶんあたたかくなってきます。年末年始のキャンプではシェルターの中でまったり過ごしますが、この頃になると昼間はシェルターのキャノピーを張り出し、風を感じながら過ごすことも珍しくありません。そんなときに役立つのが、電気を使わない「簡易こたつ」。今回は、その作り方をご紹介します。
更新日:2019.02.20
葉が落ちた木々に囲まれた森のキャンプ場は、太陽の日差しが届いてポカポカ。地面の冷えや風を遮れば心地よいひとときを過ごせます。そして、手持ちの道具で作る簡易こたつがあればなおハッピー。
こたつ作りに必要なのは、封筒型寝袋や厚手のブランケットなど、だれもが秋・冬キャンプに持っていくものばかりです。
テーブルにブランケットや寝袋をかけます。
寝袋やブランケットは厚いほど、そしてテーブルから地面まですっぽり覆うものほど保温力が増すと覚えておきましょう。
薄手のブランケットであれば、エマージェンシーシート(銀色の薄いシート。保温力が高く、非常時には身体に巻き付けるとあたたかくすごせるアイテム)をブランケットの下に敷いてもよいでしょう。
写真はテーブルだとわかるよう、少しブランケットの裾を短く調整していますが、なるべく隙間がないようにしておきます。さらに、チェアの背もたれから地面まで覆うようブランケットをかけておくとよりぬくぬくと過ごせます。
分厚いブランケットや寝袋を掛けたテーブルは天板が隠れ、カップを置いたときに不安定になってしまいます。カップが倒れ、飲み物でブランケットが濡れたら大変です。
別のテーブルの天板や大きめのカッティングボードなどを置き、安心してテーブルの上に食器を置ける場所を確保します。ドリンクを飲みながら、屋内でも屋外でも落ち着いてこたつ気分を満喫できますね。
テーブルの下には、太い薪や断熱性の高いマットなど、地面の冷たさを感じにくいものを敷いておきます。これだけでもあたたかく感じられますが、写真は、マットの上に毛足の長いファー(フェイクファーで十分です)を敷き、さらに熱源として湯たんぽを用意。これならタープ下やテント内でも安心してこたつを楽しめますし、靴を脱いでリラックスできますね。
写真の湯たんぽはひとりで足を乗せるコンパクトなものですが、大きめのものをみんなでつついても楽しいですよ。
昭和初期の家庭では、練炭をおこして居間の掘りごたつの中に入れていました。キャンプでは焚き火が不可欠。その木炭を活用して、練炭の掘りごたつ風にしてみては。
テントやタープの下など屋内では使えないため、屋外のリビング限定となりますが、小さなバーベキューコンロに木炭を少量いれ、足もとに置きます。このときは木炭の燃焼に必要な空気を供給できるよう、テーブルにかけるブランケットが地面に届かないよう調整します。また、小さなテーブルではブランケットがバーベキューコンロに触れて、燃えたり溶けたりする危険があります。バーベキューコンロと十分距離をとるように気をつけましょう。
焚き火料理であまった木炭を利用します。じんわりあたためられればいいので、木炭は少量で十分。危険防止で網をおいてもいいでしょう。もちろんこの網に直接触れることも避けましょう。
【木炭を利用した簡易こたつ使用時の注意事項】
※屋内では絶対に使用しないでください。
※バーベキューグリルを蹴飛ばさないよう十分注意してください。子どもやペットがテーブルの下に潜り込まないようにすることも重要です。
※小さなテーブルではブランケットがバーベキューコンロに触れて、燃えたり溶けたりする危険があります。バーベキューコンロと十分距離をとるように気をつけましょう。
協力:PICA富士吉田
※このコンテンツは、2019年2月の情報をもとに作成しております。