バラバラに収納しておくと、どこにいったのかわからなくなってしまうことも多い、キッチン周りのキャンプ道具たち。今回は、そんな細かい道具を整理するコツをご紹介します。トートバッグや市販の収納ケースをうまく利用すれば、美しく、取り出しやすい収納が可能。道具の紛失や忘れ物防止にも役立ちます。
更新日:2019.03.27
一度、キャンプに持っていく小物を広げてみましょう。こうしてみると、パーコレーターやシングルバーナーなど、似たような高さにそろっている一群があります。その中でも燃料ボトルや容器、ガスボンベの背が高いので、これを基準として、立てたまま収納できるケースを用意します。
なお、小物は、使う場所ごとに収納ケースを分けてまとめておくと、把握しやすく使う際も便利です。調理で使うシングルバーナーやクッカー、食器類、調理用ナイフなどは「キッチン周りで使う小物」、マットや寝袋などは「テント内で使うモノ」といった具合に、使う場所ごとに分類して整理しましょう。
焚き火用鉄板、ジャグやクーラーボックスを置くミニテーブル、バーナーは平ら。幅や高さもほぼ同じです。
クッカー類はやや背が低いものですが、こうして重ねると基準である燃料ボトルとほぼ同じ高さになりました。道具を重ねて、基準の高さに近くなるよう組み合わせを探してみましょう。
タンブラー1個ではわずかに背が低く、ケースに収納した際、上部に空間ができてしまいます。試しに石けんのボトルをいれるとこの通り。ちょうどいい感じです。
カトラリーや調理用ナイフなど、同じような形状のものは、メッシュの袋に入れてまとめます。こちらも長さが基準の高さ以内に収まるので、立ててケースに入れられます。
薄く、たためないクッカーやボウルなどは、中に調味料やガス缶などを入れられれば、省スペースに役立ちます。ただし、薄く油を引いているクッカーだと、収納したモノを汚してしまうことがあります。また、加工を施したクッカーは中に入れたモノと干渉して、傷が付く恐れがあるので注意が必要。汚れや傷など不具合がないよう、布に巻くなど対策しておきましょう。
すべてをケースに詰めていきます。プレートや大きめのクッカーは、背は低いのですが、立てると基準となるボトル類とほぼ同じ高さに。唯一、トングは長すぎるので、ガタガタ音防止のグローブとともに上に載せました。
ポケット付きのケースなら、薄めの小物をこちらに入れてもいいですね。収納袋もそうですが、メッシュや透明など中身がわかるもののほうが小物の紛失防止に役立ちます。
平らなものたちは縦型のトートバッグへ。少し隙間が生まれてがたついたので、予備ペグとハンマーをいれたケースもこの中に入れました。
小物を収納するケースには、しなやかなソフトケースと、かっちりとしたハードケースがあり、どちらにもメリット・デメリットがあります。
ソフトケースや布製のバッグは、中に入れるモノがわずかに背が高くてもなんとか収められるのがメリット。半面、ハードケースほどタフに内部の小物類を守ってはくれません。また、濡れに弱いので、ラフには扱えません。
一方、ハードケースは、サイズが少しでもはみ出るとふたが閉まらなくなります。融通がききませんが、しっかり中のものを守ってくれます。また、多少の雨や露なら拭き取って終了。屋外において、テーブル代わりにしても大丈夫です。ただし、人気のラタンやミカン箱はハードケースであっても水に弱いので、置き場所には十分気をつけてください。
ソフトとハード、いずれを選んでも良いのですが、大きさには注意が必要です。テントの大きさに揃えたいからとビッグサイズの収納ケースを選び、焚き火用もキッチン用も、すべての小物を詰め込むと、重くて持ち運びが大変です。40〜60L程度を目安に複数使いするほうが扱いやすいでしょう。
協力:PICA富士吉田
※このコンテンツは、2019年3月の情報をもとに作成しております。