焚き火がもっとかっこ良くなる!
木でトライポッドを自作しよう

キャンプ場に落ちている枝木で作れる、トライポッドの作り方をご紹介。落ちている木であっても性能は十分。鍋を吊り下げて焚き火にかけたり、ランタンを吊したりできる優れものです。しかも、キャンプサイトを渋くかっこ良く演出してくれます!長さが揃ったなるべくまっすぐな木さえ拾えれば、思いのほか簡単に作れるので、ぜひ試してみてください!

更新日:2019.08.21

身近な焚き火道具で
その場で作れるトライポッド

林間のキャンプ場では、枝打ちや剪定によって切り落とされた木や枝が、そのまま残されていることが多いです。今回紹介するトライポッド作りでは、この切り落とされた木を拾って材料に使います。作業の前に、管理さんに落ちている木をいただいていいか、念のため確認しましょう。
許可を得たら、落ちている木の中からなるべくまっすぐ伸びているものを選び、3本拾ってきます。

下に焚き火台を置けるトライポッドを作る場合、焚き火台の大きさによりますが、木の長さは1.5mくらいあると安心です。

必要な道具は、ナタとノコギリだけ。あとは木を結ぶための綿ロープ(麻ひもなどでも可)を用意しましょう。

トライポッドの作り方

はじめにナタで枝を払います。あえて枝が少し残るようにして、トングやケトルを引っかけられるようにしてもいいですね。

3本の長さが揃うようにノコギリでカット。木は太いほうが頼りになるので、長さは細い先端側を切って調整しましょう。

続いて、ロープで木を結んでいきます。木の長さの2倍ほどのロープを用意しましょう。

1本の木に巻き結びでロープを結びつけたら、その木を真ん中にして左右に残りの木を置き、編むようにロープを通していきます。ロープが緩んでいると、完成後に木がばらけてしまって危険なので、たるみが生まれないよう、きつく引っ張りながら作業しましょう。
結びつけたロープの幅が木の直径の1.5〜2倍になるまで、ロープを通します。

続いて、縦方向にロープで割っていきます。

写真のように、木と木の間に2〜3回しっかりと引っ張ってロープを入れましょう。最後に、真ん中の木に巻き結びでロープを固定すれば作業は完了。

木を広げれば、トライポッドの完成です。

木が余っていたら
ハンガーも作ってみよう!

チェーンを使って鍋を吊してもいいですが、木が余っていたら、トライポッドに引っかけるハンガーを作ってもいいですね。二股になった木があれば、簡単に作ることができます。

作り方は、木の長さを調整して、二股部分の反対側にポットのハンドルが通る程度の刻みを入れるだけ。鍋が落ちないよう角度をつけて削るのがポイントです。

二股部分をトライポッドに引っかけ、刻みを入れたところに鍋を吊るせば、この通り!
今回は1か所だけ刻みを入れましたが、2か所、3か所入れておくと、大きさの違う鍋やポットでも火力調整がしやすく、一番高い位置を保温用にするなんてこともできます。

トライポッド作りはとても簡単ですし、焚き火に使うのはもちろん、ランタンやバッグ、小物を吊り下げてキャンプサイトを立体的に整理することも可能です。
これからはじまる本格的な焚き火シーズン、長めの木が見つかったらぜひチャレンジしてみてください。

取材協力:PICAさがみ湖
※このコンテンツは、2019年8月の情報をもとに作成しております。