初めて家族でキャンプに出かけるとき、悩みの種なのが子どもの寝袋。キャンプメーカーからは子ども用の寝袋が販売されていますが、成長著しい子どもですから、あっという間にサイズアウトしてしまうのでは、と不安になることでしょう。かといって大人用寝袋ではサイズが大きすぎて、とくに秋冬の季節は寒くて眠れません。一体どうすればいいのでしょうか?今回は子ども用の寝袋を購入せずに対応するアイデアや、子どもが暖かく眠るための工夫などをご紹介します。
更新日:2020.09.30
子ども用の寝袋は有名メーカー製でも3000円程度から販売されています。
大人用寝袋より安価ですが、幅が狭く、丈も大人用より短いので成長すると使いづらくなってしまいます。
年に1〜2回のファミリーキャンプでは、10回も使えないでしょう。それならあえて大人用寝袋を用意するのも手です。ただし、大人用の寝袋をそのまま子どもに使わせると、寒くてよく眠れないこともありますので、ちょっと工夫をしてあげましょう。
子どもが大人用寝袋を使うと、足下から先の中綿が温まりません。このままでは寒い思いをしてしまうので、ブランケットや着替え用のフリースジャケットなどを足下に詰め込んで、足下の冷え対策をしてあげましょう。
(写真は位置がわかりやすいよう外側にブランケットを置いていますが、実際は寝袋の中に入れてください)
肌寒い季節は、子どもの身長に合わせて寝袋の足下を内側に折り込み、肩口〜背中・おなか部分にブランケットを突っ込みます。
足下は寝袋が二重になるので防寒性が高まり、背中の冷えはブランケットで対応できます。
(写真はわかりやすいよう、外側に寝袋を折り、ブランケットも上に掛けています)
封筒型寝袋をふたつ広げてつなげれば、親子で眠れます。パパ・ママと一緒なので、安心して子どもが眠れる人気のスタイルです。
親子の体格によりますが、これができるのはベビーから幼児期にかけて。幼児と眠る場合、窮屈だったり、子どもが思いのほか寝返りをうったり、寝相が悪かったりしてよく眠れないことも。キャンプの前に自宅で寝袋を広げて親子でゆっくり眠れるのか試しておきましょう。
封筒型をつなげて親子3人で眠る場合、大人は子どもの体温で暖かく過ごせますが、肩口に隙間ができますし、子どもの足下にも寝袋と隙間ができて冷えやすく、寒い時期は工夫が必要です。
ここでも子どもの足下にブランケットを詰め、肩口も着替えやタオルでいいので冷気が入りにくいようにしておきましょう。パパとママの体格差がある場合も同様にしておくと安心です。
子どもの体格にもよりますが、2歳くらいまでなら親のダウンジャケットを寝袋代わりに使うことができます。準備は、袖部分と首回りをボディーの内側に折り込むだけ。あとは裾部分から子どもを入れ、子どもの首回りをブランケットで覆ってあげればOKです。
封筒型寝袋で一緒に寝る場合、子どもが先に寝ていると後から親が寝袋に潜り込むのは大変ですが、これなら親は別の寝袋を使えるため子どもは朝までぐっすり。
年に数回のファミリーキャンプでは子ども用寝袋を手に入れるのをためらってしまいますが、キャンプにはまって月に1度は出かけるようなら子ども用寝袋を用意するのは決して無駄ではありません。
ここまで子ども用寝袋の代わりとするための工夫を紹介しましたが、子ども用寝袋は工夫なしですぐに眠る準備が整うため手間がかかりません。また、子どもも「自分だけの道具」と理解することで、大切に扱います。
気をつけたいのが、子ども用寝袋は薄手のものが多いということ。肌寒い季節は子ども用の薄い寝袋に大人用の寝袋やダウンジャケットと重ねて、暖かく眠れるようにしてあげましょう。
これは大人用の寝袋も同じ。3シーズン用の寝袋であっても、夏用寝袋を重ねることで冷気を通しにくくなり、ずいぶん暖かく眠れますよ。
協力:サンタヒルズ
モデル:ミコト&オトハ姉妹
※このコンテンツは、2020年9月の情報をもとに作成しております。