近年、愛用するキャンパーが増えているエプロン。その選び方やキャンプ用エプロンにあると便利な機能をご紹介します。もともとエプロンには服や体を汚さない、ケガを防ぐという役割がありますが、キャンプ向きとされるエプロンはこれらに加え、火の粉に強く、刃物から守ってくれるうえ、小物を落とすことなく持ち運べる工夫がなされています。ポイントを押さえて、キャンプで多機能エプロンを活用しましょう!
更新日:2022.08.03
厚手の生地で作られたポケット多めのエプロンや前掛けが、キャンプ好きの間で評判になっています。手軽に着脱ができ、設営や調理などの作業をする際に着けておけば、お気に入りの衣服や機能性ウエアを汚れ・ダメージから守ることができるのが人気の理由。近年ではおしゃれで機能的なエプロンも数多く販売され、愛用するキャンパーが増えています。
キャンプ向きとされるエプロンは、火の粉に強く、刃物から守ってくれるうえ、小物を落とすことなく持ち運べる工夫がなされています。厚手のコットン素材が中心ですが、薄手の生地に難燃加工を施したエプロンも人気です。
キャンプでエプロンを着けるシーンは大きくわけて3つ。「設営」「調理」「焚き火」でしょう。シーン別にあると便利な機能を調べてみました。
サイト設営では、たくさんのペグを持ち歩ける大きくて深いポケットがついていると便利です。さらにハンマーを引っかけておけるループ、張り綱や自在金具などを入れるポケットもほしいところ。
長めの前掛けと併用すると、設営時に膝をカバーできて汚れを気にせず作業できます。
柄付きライターやトング、味見用のスプーン、布巾をしょっちゅう探してしまうのは“キャンプ調理あるある”。こうしたよく使うモノを引っかけておけるフックやループがあると重宝します。
ウエットティッシュや除菌スプレーを保管できるポケットも便利です。
調理用テーブルの前に立ったとき、エプロンの裾が天板よりも下にあると、不意に裾が炎に触れて燃えたり、シングルバーナーを引っかけるような事故を防げます。
また、厚手の生地なら鍋つかみとして使えることも。木製や樹脂製でも煮込んでいるうちに取っ手が熱くなって素手では扱いづらい鍋があります。そうした鍋であれば、エプロンを二重にして鍋蓋をつかむなんてことも可能です。
焚き火の熱や、ナタ、のこぎりといった刃物からウエアや肌を守れるよう、厚手の生地や耐熱生地がベスト。
基本的に膝下に届く長めのものが安心ですが、そうなると、しゃがむときやローチェアに座るときにエプロンがもたついて邪魔になります。ロングタイプは裾が二股に分かれるものでもいいですね。
しっかりした生地であれば、薪を運ぶなんてときにも使えます。薪割りやクラフトなど刃物を扱うときも、厚手生地のエプロンがあると安心です。
最近流行のポケットやループ、フックがいっぱいついたエプロンはカッコよくて機能的ですが、引っかける道具やポケットに入れるものが増えると非常に重くなります。
1本のヒモを首の後ろに回すタイプはエプロンの重量を首だけで支えるので、首が痛くなりやすいのが難点。背中でクロスさせるクロス掛けエプロンやベストタイプであれば、両肩に重さを分散できて楽に作業できます。
また、肩紐を長く伸ばすよりも、短くして身体に近づけるほうが安定します。
腰紐を前に回して結べるタイプであれば、さらに重さを軽減できます。
首の後ろにかけるエプロンでも、同じように腰紐を前に回してきつく締められるものであれば、首と腰で重さを分散できるので比較的楽になります。
前掛けは腰で支えるので、分厚い生地であったり、ポケットにいろいろなモノを入れたりしても、重さを感じにくいのがポイントです。
写真はデッドストックのお米屋さん前掛け(私物)で、今どきのポケットはありませんが、ロング丈なので足を丸ごと保護することができます。
暑い時期の作業では短パンに前掛けをして、調理や設営などの作業が終わったらサッと取り外して涼しく過ごす、なんてことも可能です。
前掛けは上半身をカバーできませんし、収納力も多機能エプロンより劣ります。そこで、ポケットたっぷりの耐熱ベストと組み合わせて使うのも手。
油はねが不安な調理では前掛け+ポケットいっぱいの耐熱ベスト、サイト設営では前掛けのみなど、シーンによってカスタムできるのが便利です。
エプロンはなくてもいいものですが、あると小物を身につけていられるので置き忘れ防止に役立ちますし、暑い季節は作業時に着用して、作業後に外せば身軽で涼しくくつろげます。
作業時に身につけていた小物をそのままハンガーに吊して、ウォールポケット代わりにしても便利です。
素早く脱ぎ着ができて機能的なキャンプ用エプロン。みなさんも使いやすいキャンプ用エプロンを手にしてみてはいかがでしょう。
エプロンを使ったコーディネートも紹介中!
→ キャンプに最適な服装は?素材や着こなしをシーン別に解説
撮影協力:grn スイインターナショナル https://www.grn-sui.com/
※このコンテンツは、2022年8月の情報をもとに作成しております。