近年、キャンプ場では薪ストーブが大流行していますが、薪ストーブって本当に便利なのでしょうか?
その使い方を知り、薪ストーブの魅力に触れてみませんか。
更新日:2017.01.25
今や冬キャンプの必需品といえる、薪ストーブ。古くからキャンプ場で見かける時計型に加え、最近はおしゃれなインポート薪ストーブも増えていて、キャンプ人気とともに薪ストーブ人気も上昇しています。
煙突があるため、焚き火と違って煙の方向をある程度コントロールできますし、料理も思いのまま。赤々とした炎は見えにくいのですが、焚き火よりも側に寄りやすく、本体と煙突から輻射熱を発生させているので、焚き火よりもじんわり体を温めてくれるのが人気の理由でしょう。
ただ、収納性を含め、その大きさ・重さで購入をためらう人は多いのではないでしょうか。でも、ご安心を。近年は、レンタル薪ストーブを用意しているキャンプ場が増えてきています。まずはレンタルを利用してその使い勝手を確認してから、マイ薪ストーブを手に入れても遅くはありません。
1.薪ストーブをセット
安定した台の上に薪ストーブをセット。写真はコテージのベランダにある薪ストーブをレンタルしていますが、地面の上で使用する場合は、煙突が風などで倒れないようペグダウンしておきましょう。
2.熾火を作る
よく乾いた中〜太薪を2〜3本、その上に細薪や樹皮などのたき付けをのせて着火します。なお、薪ストーブによっては、熱で底面に負荷がかかるものもあります。底に2〜3cmほど灰を敷いておくと、熱負荷の軽減に役立ちます。
さらにその上に太薪をのせてもOK。ただし、薪やたき付けをぎっちり入れるのではなく、空気と炎が上るよう通り道を確保しましょう。
細薪に火がつき火の勢いがよくなったら、煙突から煙が出ていることを確認してふたを閉めます。空気穴は全開で、このまま熾火(薪が燃え切り真っ赤になった状態)になるまで待ちます。
3.薪を追加
先に入れた中〜太薪が熾火になったら、いよいよ薪を追加して火を絶やさないようにします。薪をくべる前に軽く熾を平らにし、薪を追加。太薪だけをくべてもいいですが、細薪を1〜2本先に入れてから太薪を投入すれば安定した火力を得られます。
薪ストーブの熱を利用しない手はありません。湯を沸かしておけばすぐに温かい飲み物を作れますし、パスタを作る際も沸騰するまでの時間を大幅にカットできます。もちろん、煮込み料理はお手の物。
3重にしたアルミホイルで具をのせた生地をくるみ、薪ストーブの上に置いておけばピザも焼けます。写真のような台付きのものなら保温もOK。
水をかけることなく、薪を燃やし尽くして消火します。灰はキャンプ場の指示通りに捨てましょう。
とても便利で心地いい薪ストーブですが、使い方をあやまると大けがの危険があります。
【薪ストーブ使用時の注意事項】
* 炎が見えませんが、本体はもちろん、煙突も約300℃まで上昇します。小さなお子様が触らないよう、また、衣類なども触れないように注意しましょう。
* 近年流行している「テント内での薪ストーブ使用」ですが、室内での使用は、換気が不十分だと一酸化炭素中毒を起こす恐れがあります。室内で薪ストーブを使用するには、空気を効率よく循環・換気でき、なおかつ薪ストーブや煙突が触れても燃えないよう加工された、薪ストーブの使用に対応したテントが必要です。また、薪ストーブ使用OKのテントでも、使用時は換気に十分気をつけ、一酸化炭素チェッカーを併用しましょう。
※このコンテンツは、2017年1月の情報をもとに作成しております。