一日中外で過ごすのが心地良い季節になりました。“コットにゴロリ”もいいけれど、ハンモックでお昼寝するのは格別です。そこで今回は、ハンモックの木への吊るし方や、安全な乗り方、快適に眠るためのテクニックをご紹介。安全・快適にハンモックライフを楽しむためのポイントを覚えておきましょう。
更新日:2017.06.07
キャンプ場でハンモックを使うには、ハンモックの両側を支えるスタンドを利用する、キャンプ場で設置しているハンモック用の柱を利用する、樹木を利用するという3通りの方法があります。
安定感がよく、安心して利用できるのはハンモックをそのまま吊るせるスタンドや、柱を利用する方法です。これらはハンモックスタンドの説明書やスタッフの説明どおりにハンモックをセットすれば簡単に設置可能です。
では、樹木を利用する場合はどうすれば良いのでしょうか?
樹木を利用する場合は、2本の木の間に吊るす場合と、片側にスタンドを利用する場合、2つの設置方法があります。
キャンプサイトに必ず条件のいい樹木があるとは限りません。樹木がまばらに立っていて、ちょうどいい木が1本しか見つからないなんてこともあるので、そんなときに備えて、2本の棒を組み合わせたスタンドを1つ用意しておくのがおすすめです。
ハンモックのセットは木にもやさしく!
ハンモックを設置するには、3mほどの間隔が適しています。まずはこの間隔で立っている2本の木を探しましょう。
※樹木を利用する際は、必ずキャンプ場の管理人さんに可能かどうか、ルールを確認しましょう。
1.樹皮を傷つけないように保護
3mほどの間隔に立っている木を見つけたら、木の幹を両手で押して、十分な強度があるかどうかを確認。十分な強度があることを確認したら、地上から150cm程度の位置(1人用ハンモックの場合。2人用、3人用の場合は170〜200cmの高さが必要)に、厚みのある布やタオルを巻き付けて樹皮を痛めないようにしておきます。
2.ロープを巻き付ける
ハンモックの付属ロープ(6~8mm程度)を半分に折り、両端に輪を作ります。
ロープを木に一周させたら、輪の中にロープを通します。
3.ハンモックを引っかける
ハンモックとロープをS字フックで接続します。これで完成です。ピンと張っていますが、体重をかけると沈み込みます。
スタンドは自作でもOK!
木への吊るし方は、上で紹介した方法と同じです。ちょうど良い木が1本しかなかった場合は、片側にスタンドを利用して設置しましょう。
1.スタンドを用意
今回は市販のスタンドを使用しました。もし自作する場合は、4×4×150cm程度の頑丈な木材2本を、マルカンとアイナットでくっつけます。
2.ロープを使ってスタンドを固定
スタンドにハンモックを引っかけ、反対側を付属のロープ(6〜8mm程度)で引っ張り、ペグダウン。
ペグは40~50cmを用意。しっかり地面に打ち込みます。
万一、ペグが抜けてハンモックが倒れると大変。リスクを分散させるために、ロープを二股にしてもいいでしょう。
ハンモックを無理に揺らしてはダメ!
ハンモックのセットができたら、いよいよ乗ってみましょう。
小さな子どもはハンモックができたら一番に乗りたがりますが、まずは大人がチェックしましょう。ハンモックをブランコのように揺らしたり、飛び跳ねたりすると、スタンドが倒れたりして危険です。また、樹木を痛めてしまうこともあるので、子どもには最初によく言い聞かせておきましょう。
乗り降りは静かに。裸足で乗るなら、ハンモックの下にシートを1枚敷いておくと足を汚さずにすみます。
1.ハンモックを広げる
ハンモックの中央部を広げ、ゆっくり腰を下ろします。
2.身体を斜めにする
斜め方向に背中をつけて、足を持ち上げます。斜めに寝ると、腰の沈み込みが少なく、より心地よく寝ることができます。
夜もハンモックで眠るなら、タープを用意しましょう
ゆったり大きめのハンモックなら、斜めに寝ても足がすっぽり収まります。これなら一晩ゆっくり眠れますね。
長時間眠る場合は、タープがあると便利です。寝ている間に雨が降り出しても凌げますし、葉や木の実が落ちてきてもぶつからずに済みます。また、ちょっと冷えそうな日は、ハンモックにマットを敷いておくと保温性を高めることができます。
ハンモックの上にタープをかけます。片側はハンモックに使った木、反対側はタープ用ポールを使用しています。2本の樹木を使う場合は、ハンモックの上部にロープを渡し、そこにタープを引っかけてもいいですね。
上にタープがかかっていても、実際にハンモックに寝てみると、風が通り抜けてとても気持ちいいんです。
※このコンテンツは、2017年6月の情報をもとに作成しております。