必需品ではないけれど、あるのと無いのとでは快適さが全然違う!そんなキャンプ道具の代名詞とも言えるのが、ウォータージャグ。炊事場との往復で汗だくになったなど、この夏、ジャグが無くて苦労したという方も多いのでは? そこで今回は、キャンプの名脇役「ジャグ」の選び方と、キャンプでの上手な使い方をご紹介します。調理の際にちょっとだけ水を汲むなんて時はもちろん、氷を入れておけば水分補給にも大活躍。ペットボトルで代用しているという方も、この機にどんな種類があるのかチェックしておきましょう。
更新日:2018.08.22
ジャグはソフトタイプとハードタイプにわけられ、写真左が伸縮式で使わないときはぺたんこになるソフトタイプ。右の3つは、たためませんが安定感のあるハードタイプです。
容量は使用人数によって異なりますが、ファミリーキャンプだと7~10Lが目安です。容量が小さくても、水がなくなったら炊事場に水を汲みに行けばいいだけなので、ソロキャンプで使っていたジャグを、そのままファミリーキャンプで使っても問題はありません。
伸縮式はぺたんこに収納ができることが何よりもメリットです。クルマへの積み込み時に場所をあまり取らないのはもちろん、家に収納する際も無理なく置いておけます。比較的軽量なものが多いこともうれしいですね。
こちらは軽さとタフさを備えたポリ製。保冷力はありませんが、比較的安価ですし、見たままの大容量。水をためるだけでいいならコレで十分です。
保冷力もほしいなら、断熱材入りを。ただし、厚みがあるのでどうしても重量感があり、また保冷力が高いものほど「こんなに大きいのに容量はこれだけ!?」と驚くことも。とはいえ、小さなクーラー代わりにもなるのはうれしいですね。
たとえば、5Lの水をためたジャグは、本体の重み+水5kg。重いんです!そのため購入時には、ハンドルが手に優しい形をしているかと、取り付けがしっかりしているかを確認しましょう。ショルダーベルト付きもあり、よりラクに運べます。
次は注ぎ口のタイプを確認。同じメーカーのジャグでも、このように指で押すことで水が出るプッシュ式と、水道の蛇口みたいにレバーを左右に回すタイプがあります。小さな子どもも使うなら、レバー式のほうが圧倒的に便利です。
また、注ぎ口は汚れがたまりやすいので、簡単に分解して清掃やパッキン交換ができるかも確認しておきたいポイント。
水を注ぐ上部の開口部は、手が入る大きさであれば使用後に細部までガシガシ洗えます。内部に凹凸がたくさんあるとそこに汚れがたまりやすいので、内部形状もなるべくシンプルなものがメンテナンス的にラクです。
水を入れたジャグは重いので、安定感のあるスタンドやミニテーブルに載せます。台の下には小さなバケツを置いておきます。こうすることで、こぼれた水でサイト内がドロドロになることを防げますし、鍋に受け損ねてこぼれただけの水なら洗い物に再利用できます。
保冷力自慢のジャグはクーラーボックス同様、タープ下の日影に置くと保冷効果が持続します。断熱材なしのジャグも、キッチンの動線も考慮した上で、日影で保管しましょう。
ジャグは、水がこぼれないように密閉力が高い構造になっています。満水のときはそのまま水を出せますが、中の水が少なくなってくると内部の空気が少なくなり、水の出が悪くなります。写真のような空気を入れる栓があれば、ときおり開きましょう。栓がない場合は、水を入れる開口部を開くだけでOKです。
小ぶりで保冷力の高いジャグは、ワインクーラー代わりにテーブルに置いてもいいんです。氷を詰めて、ワインやビールのボトルを入れるだけ。
氷と水に加え、カットしたフルーツや野菜を入れてデトックスウォーターを楽しむのも人気です。ただし、使用後は細部までしっかり清掃すること。また、菌が繁殖しやすいので作ったら半日で飲みきるようにしましょう。
協力:WILD-1デックス東京ビーチ店 PICA富士吉田
※このコンテンツは、2018年8月の情報をもとに作成しております。