お散歩気分で楽しもう!
子どもが喜ぶトレッキング

家族でトレッキングを楽しんでいる写真 家族でトレッキングを楽しんでいる写真

野山を歩くって気持ちいい。それが、家族や友達とだったらもっと気持ちいい!
自分のペースで、散歩のようにライトな感覚で楽しむトレッキングは、これから絶好のシーズンを迎えます。
歩きながら眺める絶景もおいしい空気も、この遊びの魅力だけど、せっかくだから、もう少し欲張りに楽しんでみませんか?
山頂で食べる絶品スイーツ、最新の激旨インスタントご飯…山を降りて入る極楽温泉…そんなプラスαが、外遊びの楽しさを200%アップしてくれるかも。
さぁ、一緒に楽しみましょう!

今回挑戦した親子は

菱沼ファミリーの写真

菱沼ファミリー
父:豪(40歳)母:千尋(39歳)
長男:遼太郎(7歳)長女:香凛(5歳)

楽しいことが大好きな
親子4人のアクティブファミリー

フリーランスの映像作家で、釣りやモータースポーツを愛するスマートなお父さん。最近は、ボルダリングに興味津々! トレッキングは初めての経験でお子さんと一緒にこの日を楽しみにしていました。

「釣りには連れていったけど、家族で野山歩きなんて未経験です。普段は、近所の江戸川を散歩するくらいですね。子どもたちは大喜びで、昨日から靴を履いたり脱いだり…。抱えて寝るくらいでしたよ」

さぁ、どんな1日が待っているでしょうか。

1日のダイジェスト

クルクル回して野鳥と会話!
バードコール

手のひらに収まってしまう小さな木片ひとつで、野山の鳥たちとコミュニケーションができちゃう秘密兵器がバードコール。つまみを回すと“キュルルル”ってかわいい音を立てて、野鳥を呼んでくれる魔法のツールに小さなふたりも大興奮!

雄大な景色を親子で満喫

山頂に着くとファミリーの前に広がっていたのは箱根の絶景。芦ノ湖も眼下に青く光ってます。その先には白い帽子をかぶった富士山がそびえて、子どもたちも、生まれて初めての大パノラマに大感激!

自家製ストーブで絶品ランチ

お父さんがこの日のために用意したのは、磯ご飯や梅ご飯など、びっくりするくらいおいしい“ほかほかランチ”。それも、お湯を沸かすだけで誰でも簡単に楽しめるインスタント食品がベースだっていうんだから二度びっくり。心と体が温まっちゃった!

ほっぺが落ちる外遊びスイーツ!

トレッキングで疲れた身体にいちばん嬉しいのは、甘~いご褒美。なんと、風が冷たい山の頂上で、熱々の和風スイーツがお出まし~! これにはお母さんも大喜び。富士山をめながらのリラックスタイムを満喫です。

達人からの
ワンポイントアドバイス

今回のコーディネーター
寺澤 英明さん

無理は禁物。とにかく楽しもう

低山トレッキングには、春から梅雨の前、あるいは秋から晩秋にかけてがオススメ。木々の葉が生え揃う前は、適度に涼しくて眺望も得やすいので低山でも楽しめます。
盛夏になると、低山は高温になり、午後には雲が湧いて雷雨が発生することが多いので要注意。

子どもは、歩き続けると飽きてしまいます。しかし、山道は普段の生活にないような風景や、絶えず変化する風、木々、生き物などに溢れているので、それらに興味を向け、会話を多くするといいでしょう。そうすれば、立ち止まることも増えるので、休憩になって息も整います。また、行動食や水分補給、衣類の調整の機会にもなります。地面だけを見つめ汗だくで進む、行軍型山歩きは楽しくないし疲労が蓄積します。顔を上げて楽しく歩きましょう。

トレッキングは、山頂だけを目指す登山ではありません。歩くことを楽しむレジャーです。そして、気象の急な悪化や、子どもがバテてしまったら、無理をせず下山しましょう。山は逃げませんが、辛いだけの思い出は子どもを山から遠ざけてしまいます。

特殊な登山専用具を揃える必要はありません。まずは、気象や季節を味方にして体験してみてください。しかし、装備の性能が充分ではないことを理解して無理はせず、引き返す心の余裕を持って臨むこと。自然を甘く見ては命取りになる場合があります。
とにかくトレッキングは“楽しさ”がいちばんですね。

監修者:
寺澤 英明
(てらさわ ひであき)

1962年生まれ。青森県三沢市出身。中学時代に接した海外のバックパッキング文化に憧れて、重量級ザックを担いで田舎で野宿をしていた。しかし詰め込みすぎたザックが重すぎて挫折。山と疎縁になるも、40歳を境に健康のための山歩きを再開。その時出会ったシンプルなウルトラライトハイキングの道具の面白さに傾倒していまい、今では山より道具な生活を送っている。ブログ「山より道具」の管理人。「ウルトラライトハイキングギア」の著者

※このコンテンツは、2012年4月の情報をもとに作成しております。