自動車のリサイクルについて、Hondaは1990年代より様々な取り組みを進めてきました。
設計面では、廃車時の部品取り外しを容易にする構造開発や、取り外した部品をよりリサイクルし易くするための材料統一化を推進。また廃車時に燃焼されても有害物質を出さないように、ポリ塩化ビニル(PVC)や重金属の削減を進めてきています。廃棄物処理時の取り組みについては、補修交換で捨てられていたバンパーを回収、リサイクルして新しい素材として利用したり、廃車処理については、より安全に、より簡単に解体できる技術やツールの開発を行ってきています。
2005年1月に施行された自動車リサイクル法では、自動車メーカーに、使用済み自動車から発生するフロン類、エアバッグ類、シュレッダーダストの3品目を引き取り、適正にリサイクルすることが役割り付けられています。これらを行うために、Hondaは前述したさまざまなリサイクル技術を推進することはもちろんですが、関連事業者の方々とうまく連携をとって実行していけるような、社会システムの構築を、自動車工業会や指定法人と協力して積極的に取り組んでいます。