2005年1月1日自動車リサイクル法が施行され、業界全体としては概ね順調に1年経過しました。2005年度の使用済自動車が、自動車リサイクル・ルートに乗った台数は、業界全体で305万台でした。Hondaとして把握している、使用済自動車処理の最終工程であるASRの引き取り台数は約26万台でした。
また、自動車が使用済みとなるまでの平均寿命は約11年と言われてましたが、寿命が1〜2年延びて、12〜13年の実績でした。
一方、Honda車のエアコンの装着率やエアバッグの装着率は、1990年前半から急激に増加しており、今から12〜13年前の1992年ごろは変化の過渡期になっております。従って、その時期で1年前後することにより、エアコン及びエアバッグの装着台数が大きく変化しています。
2005年度は、上記の影響でフロンとエアバッグの処理台数が少なくなりました。
項目 | 公表データ | |||||
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フロン [説明] |
引取量 | CFC引取重量 (kg) | 30,404.6 | |||
HFC引取重量 (kg) | 34,147.2 | |||||
合計引取重量 (kg) | 64,551.9 | |||||
引取台数 | CFCの引取台数 (台) | 103,463 | ||||
HFCの引取台数 (台) | 99,379 | |||||
合計引取台数 (台) | 202,842 | |||||
費用 | 払い渡しを受けた再資源化等預託金の額 (円) | 423,939,280 | ||||
再資源化等に要した費用の総額 (円) | 445,389,475 | |||||
ガス発生器 (エアバッグ) [説明] |
引取量 | 回収個数 (個) | 18,569 | |||
作動個数 (個) | 76,853 | |||||
合計個数 (個) | 95,422 | |||||
引取台数 | 回収台数 (台) | 11,681 | ||||
作動台数 (台) | 38,326 | |||||
一部回収/一部作動台数 (台) | 120 | |||||
合計台数 (台) | 50,127 | |||||
再資源化量 | 引き取ったガス発生器の総重量 (kg) | 8,443.0 | ||||
引き取ったガス発生器で再利用できる状態にした総重量 (kg) | 7,892.9 | |||||
再資源化率 | ガス発生器の再資源化率 (%) | 93.5 | ||||
費用 | 払い渡しを受けた再資源化等預託金の額 (円) | 87,113,120 | ||||
再資源化等に要した費用の総額 (円) | 112,578,947 | |||||
自動車破砕残渣 (ASR) [説明] |
引取量 | 引取ASR重量 (t) | 38,779.0 | |||
引取台数 | 引取使用済自動車台数 (台) | 229,247 | ||||
委託全部利用投入解体自動車台数 (台) | 32,402 | |||||
再資源化量 | リサイクル施設ASR投入重量 (t) | 24,613.3 | ||||
リサイクル施設ASR排出残渣重量 (t) | 2,986.4 | |||||
委託全部利用引取ASR相当重量 (t) | 5,579.8 | |||||
委託全部利用投入ASR相当重量 (t) | 5,128.9 | |||||
委託全部利用排出残渣重量 (t) | 117.0 | |||||
減量されたASR量 (t) | 369.8 | |||||
再資源化率 | 自動車破砕残渣の再資源化率 (%) | 59.6 | ||||
施設 | 基準適合施設名称 | 下記参照 | ||||
費用 | 払い渡しを受けた再資源化等預託金の額 (円) | 1,518,313,530 | ||||
再資源化等に要した費用の総額 (円) | 1,468,455,387 | |||||
※ | 上記の2005年度再資源化等の実績は、公表以降に一部の再資源化委託施設で実績の修正が行われましたので、下記項目の数値を修正しております。 |
〔エアバッグ類再資源化重量〕 | |
・引き取ったガス発生器の総重量(kg) 8,485.2(修正前) → 8,443.0(修正後) | |
・引き取ったガス発生器で再利用できる状態にした総重量(kg) 7,932.6(修正前) → 7,892.9(修正後) |
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* | 2005年度に追加された適合施設 |
* | 各施設の基準適合内容については、各施設のホームページで公表しております。下記の リサイクルASR再資源化事業部のホームページより、各施設のホームページへリンクしておりますのでご確認ください。 |
豊通リサイクルASR再資源化事業部 |
1. フロン類 |
平成17年4月から平成18年3月で、202,842台の使用済み自動車からフロン類64,552kgを回収しました。その内訳としては、CFCが47%、HFCは53%でした。 払い渡しを受けた預託金は423,939,280円でした。一方、社内で要した費用を含めた再資源化等費用の総額は445,389,475円であり、21,450,195円のマイナスとなりました。1台当りに換算すると、約106円のマイナスとなります。 |
2. エアバッグ類 |
平成17年4月から平成18年3月までの使用済み自動車の中で、エアバッグが装備されていた使用済み自動車が50,127台あり、車上作動処理が38,326台で、車上作動比率が76.5%でした。 一方、引き取ったインフレータの個数は95,422個であり、引き取り台数の50,127台を考慮すると、1台当たりの平均装備個数は1.9個/台でした。 指定引取場所にて回収したインフレータの個数は18,569個、その中から再資源化施設へ投入されたインフレータの総重量は8,443kgでした。そのうち再利用できる状態にした量が7,893kgでしたので、再資源化率は93.5%となりました。これは法律で定められている基準値85%以上を満たしております。 払い渡しを受けた預託金は87,113,120円、社内で要した費用を含めた再資源化等費用の総額は112,578,947円であり、25,465,827円のマイナスとなりました。1台当りに換算すると、約508円のマイナスとなります。 |
3. シュレッダーダスト(自動車破砕残渣:ASR) |
ASR処理となる引き取った使用済自動車は261,649台、そのうちASRとして引き取った車両は229,247台でした。引き取ったASRの重量は38,779t、そのうち24,613tをリサイクル施設に投入して、21,627tをリサイクルしました。 ASRの再資源化率は、全部利用でリサイクルされたASR相当重量を合わせると、59.6%になりました。これは法律で定められている2005年度から2009年度の基準値30%以上を充分満足しております。 払い渡しを受けた預託金は1,518,313,530円、社内で要した費用を含めた再資源化等費用の総額は1,468,455,387円であり、49,858,143円のプラスとなりました。1台当りに換算すると、約191円のプラスとなります。 |
4. 3品目の合計 |
2005年度のフロン類、エアバッグ類、ASRの3品目の合計費用については、払い渡しを受けた預託金の総額は、2,029,365,930円になりました。一方、社内で要した費用を含めたリサイクル費用の総額は2,026,423,809円となり、2,942,121円のプラスとなりました。その要因は冒頭に記したように、フロン類、エアバッグ類の処理台数が少なかったことが主要なものでした。 Hondaは、中長期を基準に、3品目の合計で収支のバランスが取れるように、リサイクル料金の設定を行っています。従って、単年度でみた場合は、多少のプラス/マイナスが発生することは予測しております。 2005年度は約300万円のプラスとなりましたが、2004年度の収支と合わせると、約150万円のマイナスとなっており、当初の見込みどおりの推移をしております。 |