recyclemarc 廃棄段階のリサイクル
自動車リサイクル法 再資源化等の状況 2006年度

2005年1月の自動車リサイクル法施行からほぼ2年半が経過、2006年度、業界全体で使用済自動車が自動車リサイクル・ルートに乗った台数は約360万台でした。

Hondaとしての使用済自動車処理の最終工程であるASRの引き取り台数は約33万台(前年比+27%)でした。三品目別の処理状況としましては、フロン類・ASRは使用済自動車台数とほぼ同じ傾向で推移、エアバッグ類については装着率が上昇し、前年比+50%となりました。この引き取り台数及び三品目別の処理合計は、業界全体の処理台数とほぼ同調した推移となっております。

2006年度の「使用済み自動車再資源化等の状況」

●期間
開始した年月日:平成18年4月1日
終了した年月日:平成19年3月31日
●再資源化量
品目 項目 2006年度 2005年度
(参考)
 フロン類
[説明]
 引取量  (1)CFC引取重量 (kg) 27,030.6 30,404.6
 (2)HFC引取重量 (kg) 50,389.6 34,147.2
 合計引取重量 (1)+(2)/Kg 77,420.2 64,551.9
 引取台数  (1)CFCの引取台数 (台) 97,075 103,463
 (2)HFCの引取台数 (台) 152,083 99,379
 合計引取台数 (1)+(2)/台 249,158 202,842
 エアバッグ類
[説明]
 引取個数  (1)回収個数 (個)[※1] 23,951 18,569
 (2)作動個数 (個)[※2] 132,533 76,853
 合計個数 (1)+(2)/個 156,484 95,422
 引取台数  (1)回収台数(台) 13,379 11,681
 (2)作動台数 (台) 64,170 38,326
 (3)一部回収/一部作動台数 (台) 150 120
 合計台数 (1)+(2)+(3)/台 77,699 50,127
 再資源化重量  引き取ったガス発生器の総重量 (kg)…A 16,139.6 8,443.0
 引き取ったガス発生器で再利用できる状態にした総重量 (kg)…B 15,187.9 7,892.9
 ASR
[説明]
 引取台数  (1)引取使用済自動車台数 (台) 289,062 229,247
 (2)委託全部利用投入解体自動車台数(台) 44,184 32,402
 合計引取台数 (1)+(2)/台 333,246 261,649
 引取重量  (1)引取ASR重量 (t) 49,327.2 38,779.0
 (2)委託全部利用引取ASR相当重量 (t) 7,617.5 5,579.8
 引取重量合計 (1)+(2)/t…C 56,944.7 44,358.8
 再資源化重量  (1)リサイクル施設投入ASR重量 (t) 36,075.6 24,613.3
 (2)リサイクル施設排出残渣重量 (t) 4,282.2 2,986.4
 (3)再資源化重量 (1)−(2)/t 31,793.4 21,626.9
 (4)委託全部利用投入ASR相当重量 (t) 7,617.5 5,128.9
 (5)委託全部利用排出残渣重量 (t) 343.0 117.0
 (6)再資源化重量 (4)−(5)/t 7,274.5 5,011.9
 再資源化重量合計 (3)+(6)/t…D 39,067.9 26,638.8
 減量されたASR重量 (t)…E 0.0 369.8
上記の2006年度再資源化等の実績は、公表以降に一部の再資源化委託施設で実績の修正が行われましたので、下記項目の数値を修正しております。

  〔エアバッグ類再資源化重量〕
  ・引き取ったガス発生器の総重量(kg) 16,191.9(修正前) → 16,139.6(修正後)
  ・引き取ったガス発生器で再利用できる状態にした総重量(kg) 15,237.9(修正前) → 15,187.9(修正後)
●再資源化率
品目 項目 2006年度 2005年度
(参考)
 エアバッグ類…B/A  ガス発生器の再資源化率(%)[※3] 94.1 93.5
 ASR…D/(C+E )  自動車破砕残渣の再資源化率(%)[※4] 68.6 59.6
●収支
品目 項目 2006年度 2005年度
(参考)
 フロン類
[説明]
払い渡しを受けた再資源化等預託金の額 (円) 522,179,038 423,939,280
再資源化等に要した費用の総額 (円) 547,246,514 445,389,475
収支 (円) △25,067,476 △21,450,195
 エアバッグ類
[説明]
払い渡しを受けた再資源化等預託金の額 (円) 139,247,869 87,113,120
再資源化等に要した費用の総額 (円) 167,041,139 112,578,947
収支 (円) △27,793,270 △25,465,827
 ASR
[説明]
払い渡しを受けた再資源化等預託金の額 (円) 1,955,838,038 1,518,313,530
再資源化等に要した費用の総額 (円) 1,915,981,327 1,468,455,387
収支 (円) 39,856,711 49,858,143
三品目合計 払い渡しを受けた再資源化等預託金の額 (円) 2,617,264,945 2,029,365,930
再資源化等に要した費用の総額 (円) 2,630,268,980 2,026,423,809
収支 (円) △13,004,035 2,942,121
●基準適合施設名(自動車破砕残渣処理基準適合施設)

Hondaが使用した自動車破砕残渣処理基準適合施設は、下記 『 豊通リサイクル(株)ASR再資源化事業部 』 のホームページよりご確認ください。

 豊通リサイクル(株)ASR再資源化事業部
注) [※1] 車体からエアバッグを取り外して、インフレータを回収し、再資源化施設にてリサイクルする方法。
  [※2] 車体に取り付けたままエアバッグを展開しリサイクルする方法。
  [※3] エアバッグ類再資源化率=回収金属重量/回収インフレータ重量
  [※4] ASR再資源化率計算式
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2006年度の再資源化等の状況について

1. フロン類
平成18年4月から平成19年3月で、249,158台のHondaの使用済み自動車からフロン類77,420kgを引き取った。内訳はCFCが35%、 HFCは65%。払い渡しを受けた預託金は522,179,038円。一方、社内で要した費用を含めた再資源化等費用の総額は547,246,514円で、収支は25,067,476円のマイナスとなった。1台当りに換算すると、約101円のマイナスとなる。
なお、フロン類及びエアバッグ類の引き取り・再資源化については、これを適正、確実かつ効率的に行うため、一般社団法人自動車再資源化協力機構に業務委託している。
2. エアバッグ類
平成18年4月から平成19年3月までの使用済自動車の中で、エアバッグが装備されていた使用済み自動車は77,699台。内、車上作動処理は 64,170台で車上作動比率は82.6%。一方、引き取ったインフレータの個数は156,484個で、1台当たり装備個数は2.0個/台。指定引取場所にて回収したインフレータの個数は23,951個で、再資源化施設へ投入されたインフレータの総重量は16,140kg。内、再利用できる状態にした量が15,188kgで、再資源化率は94.1%。(基準値85%以上)
払い渡しを受けた預託金は139,247,869円で、社内で要した費用を含めた再資源化等費用の総額は167,041,139円。収支は27,793,270円のマイナスとなった。1台当りに換算すると、約358円のマイナスとなる。
3. シュレッダーダスト(自動車破砕残渣:ASR)
ASR処理となる引き取った使用済自動車は333,246台、内ASRとして引き取った車両は289,062台であった。引き取ったASRの重量は 56,945t、その内43,693tをリサイクル施設及び全部利用に投入、39,068tをリサイクルした。その結果、ASRの再資源化率は68.6%になった。(基準値30%以上)
尚、ASRの引き取り、適正・再資源化処理については豊通リサイクル(株)に業務委託している。払い渡しを受けた預託金は1,955,838,038円、社内で要した費用を含めた再資源化等費用の総額は1,915,981,327円であり、収支は39,856,711円のプラスとなった。1台当りに換算すると、約120円のプラスとなる。
4. 3品目の合計

払い渡しを受けた預託金の総額は2,617,264,945円、社内で要した費用を含めたリサイクル費用の総額は2,630,268,980円で、2006年度のフロン類、エアバッグ類、ASRの3品目の合計収支は13,004,035円のマイナスとなった。

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